めでたさも中くらいなりおらが春


平成30年。平成がまる1年続く最後の年だ。その節目の年が明けてもう1週間だ。お正月が年ごとに短くなっていくようで、松の内もきょうまでだ。新年明けて7日目の今日初めて何も予定がなく終日自分の時間、ゆっくり寛げる一日だ。大晦日からずっと野暮用が続いた。きょうがクマさんの正月だ。


そのクマさんの心境は「めでたさも中くらいなりおらが春」一茶 と云ったところだろう。つまり、後期高齢者が正月を迎える。めでたさといっても、いい加減であいまいなものだが、松の内にきょう用(教養)があって、きょう行くとこ(教育)があるのは高齢者のボケ対策と思えばまんざらでもないのではないか。


そうそう、遅ればせながらクマさんの日記を覗いて下さる方々へのご挨拶だ。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。



おととい5日は冬至から15日目、二十四節気の「小寒」だった。モノの本によれば、小寒とは寒さが大きくはない、すなわちまだ本格的な寒さではない、という意味らしい。小寒の日を以て寒の入りとされ、小寒から節分の前日までを寒の内といって、一年で最も寒い時期としているそうだ。とはいえ、豊田・平芝公園の早咲きの梅がちらほら咲き始めている。



● 年始雑感 その1 交通死亡事故の目標は「ゼロ」

昨年の交通事故死亡者数は全国では3694人で戦後最少。愛知県は200人で1950年の169人に次ぐ少なさ。にもかかわらず全国ワーストは脱却できず。そんな報道があった。関係者の努力に敬意を表したい。エライ方の挨拶の中で「今年の死亡事故は〇人に抑えたい」などとよく聞くが、あくまで交通死亡事故の目標は「ゼロ」だ。




●  年始雑感 その2 働くとは何か

安倍内閣提唱の「働き方改革」に関連してAI(人工知能)の活用が、正月休みの間のメディアで取り上げられていた。職場にロボットが普及して行ったとき人は何をすればいいのか。汗水たらして働き、その苦労から得る達成感、社会に役立っている手ごたえ。そんなものがあってこそ働き甲斐があるのだ。


「人はパンのみにて生くるものに非ず」人は物質的な満足だけを目的として生きるものではなく、精神的なよりどころが必要である。聖書の中で語られているこの言葉が解答を出してくれているような気がする。われら、ロボットではなく人なんだから。