「もののあはれ」あれこれ


日中は穏やかに晴れて、寒さが緩んだ。こんな日が続いてくれたら体調もいっきに回復すると思うがなぁ。退院してからはご近所さんとのウォーキングには参加してない。「寒い、速足、長い」からだ。8時スタートでは寒すぎる。速足でついて行くのが大変。距離がおよそ6kmと長い。


そこで、「暖かい日の10時頃、ゆっくりと、2〜3kmの距離」でカミさんと、あるいは一人で半人前のウォーキングをしている。今までのおしゃべり主体のウォーキングのためのウォーキングとは一味違った、オーバーな表現をすれば、「もののあはれ」とでも言おうか、そんなものを感じ取るウォーキングを見出した気がする。


もののあはれ」とは「折に触れ、目に見耳に聞く花鳥風月のしみじみとした情趣、日常からかけ離れた物事に出会ったときに生じる「あぁ〜」と思うなんとも云えない感情をいうのであろう。理性や知性での判断ではなく、心と直感でみた感じとでもいおうか。




上の写真の風景。ご近所さんウォーキングだったら「こんな風の強い日に、畑を焼くなんて火事が心配だわ」だろう。もののあはれウォーキングだと「春まだ寒い畑に見える白い煙は、春の耕作への期待を促しているのだなぁ。立春からもう10日も経ったからなぁ」こんなことではないだろうか。


この季節、植物の変化も乏しく、ウォーキングしていてもちょっとした変化を見落してしまう。しかし、植物は冬芽の中で、寒さや乾燥に対する防備で着々と春への準備をしているのだ。先日は、ソメイヨシノの冬芽をアップしたが、きょうはアジサイの冬芽だ。もう半月もすれば、この冬芽から葉痕が見えてくる。スローウォーキングから、普段見落としがちのものが、見えてくる。



おととい12日の誕生日の花はアセビラジオ深夜便。この花も、春先の緑化センターでの「季節の花めぐり」ではそこかしこに咲いている。見かけるのは白い壺形の花ばかりだが、うす紅色のものもあるそうだ。3月の初め頃から4月半ば頃に咲いている。ツツジアセビ属の低木。有毒植物で、馬が食べると酔った状態になり事から「馬酔木」と書いてアセビと呼んでいる。


こうした「季節の移ろい」とか「もののあはれ」を感じ、独り占めするのはもったいないと思い、それを何かのかたちにして残したいとブログを始めたきっかけのひとつだ。「ボケ防止 のはずがいまや 生き甲斐に」