アルマーニの制服 やったらいい


時折日射しが差し込む程度だが、風もなく最高気温が10度を超す過ごしやすい日になった。植物は正直だ。こんな日になったら、早速庭の片隅でクロッカスが咲いていた。久しぶりに庭に出て草むしりやら落ち葉の掃除に精を出す。少し汗ばんだ。ハックション、ハックション。こりゃ、やばい。


おととい13日の誕生日の花はキンセンカラジオ深夜便。名前はよく聞くが、写真を撮ったことはない。解説を聴いて行くと、我が家の庭にいつの間にか侵入して来て冬の間ずっと咲いている「冬しらず」は「寒咲キンセンカ」とも云ってキンセンカの一種だそうだ。日の出とともに開き夜には花を閉じる、黄色の小さな花だ。




50数年前の大学生の頃、友人と銀座に行った折、有楽町駅の南にある泰明小学校の前を通りかかった時、彼はこの小学校の卒業生だと云っていた。田舎の木造校舎の小学校だった自分の母校と比べて、銀座の小学校は、曲線の洋館づくりで門扉も洒落ている。さすが、東京・銀座だとカルチャーショックを受けたものだった。


先週、この泰明小学校の今年4月からの新一年生の制服(標準服であって着用の義務付けはないようだ)を一式揃えると8万円するイタリア高級ブランド・アルマーニにすることが発表され、国会でも取り上げられるほど、かまびすしい。公立の小学校としては、やりすぎとか、親たちへの説明が足りないなどなどだ。



直接の当事者でない第三者からの目からすれば、何か派手なことをすると「炎上」する社会の空気を映しているかもしれない。買えない家庭への配慮も必要かもしれない。しかし、義務教育にもさまざまな試みがあってもいいと思う。運動会で1等、2等の着順を廃止するような超平等主義を試みた愚行を思えば、90年も昔、こんなモダンな校舎を建てた先人は大冒険をしたといえるだろう。多様性を認める気風があったのだろう。


無責任な云い方かもしれないが、やってみるがいい。周囲がうるさかったら、「制服」も「標準服」もやめにして「私服」にすればいい。 ハックション、きょうの日記は、これでやめた。