1日に複数号外&ふたり羽生の勝負


歴史に残るような出来事続きで列島が沸いた週末、週明けのきょう19日は二十四節気の「雨水」。空から降るものが雪から雨に変わり、氷が溶けて水になる頃だ。とはいえ、現実は甘くない。けさも氷点下だった。草木が芽生える頃で、昔から、農耕の準備を始める目安とされてきた。そのせいか、田園地帯では写真のような風景があちらにも、こちらにもだ。



きのう18日の誕生日の花は「ジンチョウゲ」とラジオ深夜便。 春の開花ラッシュの始まりを告げる花だ。春のジンチョウゲ、秋のキンモクセイいい香りの花の代表だ。毎年この地では3月に入ってからでないと花盛りにはならない。


香りが沈香(じんこう)という香りに似ており、 葉の形が丁子(ちょうじ)という植物に似ているところから、「沈丁花」というネーミングになった。




新聞の号外などというものは、これだけ電子的な情報伝達手段が発達した現在、どれだけ価値があるものだろうか。いささか疑問に感じる。号外を駅などで配る風景をテレビが映し出してそのニュースの社会的重大性を印象付ける意味においては価値があるかもしれないが。
                                                   

そうした中で、16日に中日新聞が平昌五輪「羽生連続金、宇野銀」と朝日杯将棋「最年少V藤井六段に」と1日に2回も号外を出したということは、この地方にとってはそれほどインパクトのある出来事だったといえるだろう。現にクマさんも夜のニュースで号外配布風景を見て、ことの大きさを改めて認識したのだ。




20数年前になると思うが、競馬の武(たけ)豊、将棋の羽生(はぶ)善治、テニスの伊達(だて)公子が華やかに活躍し始めたころ「若き2音苗字プレイヤートリオ」と脚光を浴びたことがある。3人は69年、70年生まれの同学年だ。その彼らも、選手寿命の短いテニス界では伊達はレジェンドに仲間入りする年齢になってきた。


武は日本中央競馬会(JRA)の押しも押されぬリーデングジョッキーで同会の数々の記録を総なめにして活躍中だ。羽生は棋界の最高峰で先日国民栄誉賞を受賞したばかりだ。その羽生にとって、16日の土曜はふたりの羽生(はぶとはにゅう)の勝負日で複雑な心境の交錯する一日ではなかっただろうか。彼は、自身のブログに次のように綴ったそうだ。


「羽生・羽生勝負日」と気合十分。そして羽生結弦が金メダルを獲得すると「連覇!連覇!連覇!おめでとうございます この瞬間に立ち会えて、ありがとうございます」と興奮気味につづった。一方で、羽生善治竜王藤井聡太五段との対局に敗れてしまったこともあり、「悲しい涙とうれしい涙で忙しい」とも。