カーリングが面白い


冬季五輪が終わり、サッカーJリーグが始まり、プロ野球のオープン戦が始まった。新しい週に入ったらぽかぽか陽気だ。春を一挙に引き寄せた感じの週末からこの週明けだ。


去年の夏「ボッチャ」という競技を公民館のホールで何度も練習した。「地上のカーリング」ともいわれるこの競技はルールなどがカーリングによく似ている。市内の老人会対抗娯楽大会に新しく取りいれられた競技で、そのための練習だった。


12.5×6mのコートで、1チーム5人の赤、青双方が得点を競う。ジャックボールと呼ばれる黄色のボール(目標球)を投げた後、赤いボール(6個)と青いボール(6個)を交互に投げ合い、ボールをよりジャックに近づけたチームが点を得る。3ラウンドの合計で高得点の方が勝者となる。



そして、目標球の近くにある相手のボールに当てて、相手ボールを目標球から遠ざけるなどの相手との駆け引きもある。なかなか、奥が深い競技のようだ。元気なみなさんに混じってわいわいがやがやとやりながら、新しいことへの挑戦だった。
                                                

ボッチャの駆け引きのおもしろさ、一発逆転のおもしろさを身をもって経験しているだけに、平昌五輪のカーリングに、特に日本の女子チームの笑顔を絶やさぬ爽やかさも手伝って、憑りつかれた。3位決定戦の英国戦、その前の韓国戦は最初から最後までテレビ観戦した。



3位決定戦の英国戦は「勝負事は下駄を履くまでわからない」を地で行くようなスリル満点のおもしろさに魅了された。最終回で司令塔藤沢の投じたラストストーンは、あろうことかミスとなり、英国に逆転のチャンスを与えてしまった。彼女もきっと、負けを覚悟しただろう。                                  


ところが、藤沢のラストストーンはミスになった分、英国の司令塔に「助平根性」を起こさせたのだ。藤沢がミスをしていなければ、英国はとにかく1点取ることに集中して、同点で延長戦に持ち込むプランだっただろう。ところが、藤沢のミスにより2点取れるチャンスになった。1点取って同点にして延長戦になっても英国はルール上不利な先攻になる。それならば、一挙に2点ねらいだ。2点とれば銅メダルだという「助平根性」がちらついたのだ。


英国の司令塔のストーンは、曲がり切らずにストーンがカンカンカンと音をたてて、散らばる。最後、ハウスの中央に一番近かったのは、黄色の日本のストーンだった。この両チームのラスト2投を見ただけでも、天国と地獄、すべては一瞬にして入れ替わるカーリングの恐ろしさ、奥深さを感じざるを得なかった。


クマさんにとっての平昌五輪は金曜にカキコした小平選手の金メダルときょうのカキコ、カーリングの面白さを知ったことに尽きる。