先生方「制度より働き方はわが身から」


2日続きの雲ひとつない青空とポカポカ陽気。週間予報によれば、今週は最高気温15度前後の日が続くようだ。10日ほど前に庭の黄色いクロッカスが咲き出して、日記にもアップした。きょう2月27日の誕生日の花だとラジオ深夜便が伝えていた。数年前には白や秋咲きの紫もあったが、今は黄色だけになってしまった。


このクロッカス、アヤメ科サフラン属で、白、黄、青、紫などいろんな色の品種がある。開花時期は2月初旬から3月初旬。葉は松葉のように細く、真ん中に白い筋が入る。



国会では裁量労働制に関する厚労省調査に不適切なデータ処理があったということで、大先生方がすっもんだと大騒ぎだ。法案提出側も、仕事の取り組み方に気の緩みがあっただろう。野党側も、こんなことで鬼の首を取ったような騒ぎ方をしていることは如何なことか。こんな先生方に国政を任せていると思うと情けない。


法案を補強するためのデータが誤用は確かに問題だが、コトの本質を丁々発止と国会でやってもらうことを国民は期待しているのだ。なぜ、裁量労働制を拡大するのか、それが悪用されて却って労働強化につながるというのなら、その対策はどうするのかといったようなこと。そうしたことが審議されているかもしれないが、国民のところには届かず、届くのはデータ誤用問題ばかりだ。



戦後の復興から高度経済成長期にかけては製造業を主とした第二次産業中心の時代から今や、サービス業、情報通信産業を主とした第三次産業中心の時代。時間で成果が測れる産業中心とした労働法制も物差しが合わなくなったから見直さなければならないことぐらいはわかる。


労働組合に代わって経営側に賃上げ要求までする政府なら、国会で「働き方改革」をするにあたって長年続いてきた日本の雇用慣行をどうするのか。どこまで国として踏み込むのか。そうしたグランドデザインがあって、その中で裁量労働制を位置づけて行くべきでないか。国会で重箱の隅ばかりつついていては国が動いて行かない。                                    



新卒者を一斉採用して「終身雇用」「年功序列賃金」「企業内組合」などの慣行を続けていたら「同一労働同一賃金」なんか言うは易く、行うは難しだ。業種毎、企業毎に日本的慣行の良さと欧米型の慣行の良さを取りいれた雇用慣行に移行してゆくのが自然の流れでないだろうか。


先週、問題となったデータが厚労省の地下倉庫で見つかった。大きな段ボールが30数箱山積みになっていた。それを野党の先生方が、わざわざ見に行ったところがテレビで映しだされた。そんなものを見に行く時間があったら、もっと大所高所からこの制度を考えたらどうかと思う。「制度より 働き方は わが身から」国会の先生方へ