クリンチばかりでは勝てない


土曜の夜から日曜の朝にかけて、強風と雨で嵐に近い状況ではなかっただろうか。雨が上がった後もかなり強い風だった。「春の雨」は春降る雨のことだが、「春雨」といえば、しめやかな情緒がともなう。どちらも言葉の表す意味は同じだが、言葉のまとう意味合いが違う。この週末の雨はとても「春雨」とは言い難い嵐に近い雨だった。


その終末14日の誕生日の花はマーガレットとラジオ深夜便が伝えていた。名前の由来はギリシャ語のマルガリーテ(真珠)とか。花色は白やピンクなど。ノースポールより大型。花期は3〜7月。わが家でも植木鉢で長持ちしている。



4月の雨は万物を育てる雨でもあろう。週明けのけさ、ウォーキングに出かける際玄関を開けたら、ボタンが咲いているのではないか。キンカンの木と隣り合わせで、キンカンは大きく育ち、実が鈴なり。キンカンに栄養分を吸い取られボタンはもう育たないと思っていたが、どっこい今年も花が咲いた。花径15cmほどの大きさだ。


春の雨で庭のスズランは鈴を一層白く、葉をいっそう緑に磨きがかかった。イチゴの花も数が増えた。万物のいのちが春雨で潤った感じだ。




週が明けたら、財務省事務次官のセクハラ問題は当人が提訴するとかしないとか・・・。この国いったいどうなってしまっただろうか?国会は非生産的な不毛の議論ばかり。官僚組織は機能せず。国の行く末大丈夫かと心配になる。何の証拠もなしに、新聞の報道だけを根拠に居丈高に政権を責める野党議員たち。1年以上も国会は野党議員のパフォーマンスの場と化している。


政権側もクリンチ一方の防戦ばかりでは勝ち目はない。筋道を立てた論理の展開でなぜ、説得をしようとしないのか。知恵者が揃ったスタッフが、なぜ機能しないのか。熊さん八っあんだって、総理や総理夫人が、森友・加計に「犯罪」とか「疑獄」といわれるような関わりを持っていないことぐらいわかっている。野党議員だってわかっているはずだ。



「行政が歪められた」と野党はいうが、従来からの岩盤規制を打ち破ることが内閣の方針だから当然だろう。「首相案件」が問題になっている。首相が先頭にたって岩盤規制を破ろうとしているから「首相案件」と書かれても違和感はないと思う。


熊さん八ッあんだってわかっているこんなことを、野党からの質問にクリンチばかりしていないで、もっと理詰めで丁寧に説得できないものか。歯がゆい。メディアは世論調査内閣支持率が10ポイントも下がったと得意満面だ。メディアこぞってのキャンペーンが功を奏したと。クリンチばかりではこの結果も当然だ。

※クリンチとは格闘技の立ち技状態で、相手の体に抱きついて相手の動きや攻撃を止めること。