社会的処方


きのうの雨は梅雨入りの”名刺代わり”の挨拶とでも言おうか、きょうはもう初夏の日差しだ。これからの蒸し暑さにも、真夏の炎天下にも強く、夏枯れの庭を彩ってくれるランタナが咲き始めた。11月下旬まで七変化を見せてくれる優等生だ。


きのう6月6日の誕生日の花はネジバナラジオ深夜便が伝えていた。今月下旬から7月のはじめにかけてウォーキングの道すがらに時々見かける。子どもの頃にはもっとよく見かけた記憶だが、最近は数少なくなった気がする。2016年に撮ったものをアップした。


小さなピンク色の花が20個以上らせん状について咲く。なぜねじれて咲く理由は、花がみな一方向に向けば茎が傾くので、花の方で工夫してわざとねじるように花をつけるようになった。というのが、緑化センターの指導員の先生の話だ。ラン科ネジバナ属。



今週の3日で77歳になった。今メディアで最も露出度の多い二人といえば、紀州ドン・ファン野崎幸助さんと一着数十万のスーツを年に数着も誂えるといわれる麻生太郎さん。いずれも77歳だ。メイちゃんパパさんのように満身にメスが入っても粋に生きる77歳だ。クマさんのように名もなく清く貧しく生きても77歳だ。人生いろいろだ。


リビングにある飲み薬専用の引き出しを整理すると、何年も飲まずに放置してある薬が見つかることしばしば。誰しも経験があるのではないだろうか。これを1憶2千万国民にあてはめたら莫大な金額の医療費の無駄使いということだ。モノと人とは違うと云えばそれまでだが、必要な薬を必要な時に必要なだけ処方する、トヨタ生産方式が薬の処方にもあてはまらないものだろうか?


発想を変えて、心身の調子をよくするのは薬だけではない。「病は気から」とでも言おうか英国では医師が、体操や音楽、ボランティアなど参加すべきサークル活動の処方箋を患者に出す試みが広がっているそうだ。薬の代わりに社会とのつながりを処方する点から「社会的処方」と呼ぶそうだ。



これにより、この仕組みが広がった地域では医療費の節約や医師の負担減になったそうだ。日本でも川崎市の医師が「社会的処方研究所」を立ち上げたという。以上は2週間ほど前の日経デジタル版からの受け売り。医療費削減のために一時はジェネリック医薬品を使うキャンペーンが盛んだったが、いつのまにか下火になった気がする。


いずれにせよ、薬の「安易な処方、安易な受け取り」を見直さなければならない。世界レベルではこんな動きが起きていることを知って、それを痛感した。