秋告げる白い花


伊吹山西登山道両側斜面に咲くサラシナショウマ ’09.09.01


やや雲が多いものの概ね晴れで、きょうも猛暑日。けさの中日新聞一面に「秋告げる白」「伊吹山で見頃」の見出しで山肌で風に揺られ、秋の気配を漂わせるサラシナショウマの写真が載っていた。9年前のこの時期、生涯学習講座で伊吹山に行き、このサラシナショウマトリカブトを観察し、下界より10度も低い気温で一足早い秋の雰囲気を満喫してきたことを思い出した。



キンポウゲ科多年草で、小さな花が穂のように咲く。草丈は50〜150cm。若菜をゆでて水でさらして食べるところから「晒菜」(サラシナ)、また、根の部分が「升麻」(ショウマ)と呼ばれる漢方薬であることがサラシナショウマの名前の由来。





暑さが終わるころと言われている二十四節気の「処暑」から1週間が過ぎた。このころになると、家庭菜園では白いニラの花が咲きだす。手がかからないので栽培している人が多い。きのう、きょうではまだ蕾が多いが、早いところでは咲き出した。


根元のところから生えている葉っぱが食べられる。ニラレバー炒めや餃子の具に使うお馴染みの野菜だ。葉っぱのてっぺんのところに白い花がたくさん咲く。ちぎると、清楚な白い花に似合わず独特の匂いがする。ねぎの一種だから当然といえば当然だ。ネットで「ニラ」という名前の由来を調べると、「においきらう」が変化したとも美味であることから「みら」(美辣)、これが「にら」に変化したとも 言われているようだ。


「命にかかわるほど危険な猛暑」の8月も、あす1日を残すだけ。秋告げる白い花を探してみた。