9月になって思うこと


台風一過の青空。”爽やかな秋空”だとは行かないところが異常気象たる所以だろう。”戻り猛暑”だ。今年最強の台風と云われただけあって京阪神方面は被害が大きかったようだ。わが家も今朝になって気が付いた。ウッドデッキの机や椅子が吹っ飛んで壊れてしまっていた。みよしに来て23年、最大の台風被害だった。


それにしても、最近は台風のリアルタイムの被害状況が茶の間に居ながらにして見られるようになったものだと、驚き入るばかりだ。小屋だとか看板が吹っ飛んでゆく様子をスマホで写したり、ドライブレコーダーで撮ったりして視聴者提供画面となるのだ。一億総戦場のカメラマン化が恐ろしいほどだ。


子どもたちの夏休みをサッカーにたとえるなら、今年の夏休みは9月1日と2日が土日で2日もアデイショナルタイムがあったところに、きのう4日が台風休みでまた1日もうけたと中3の孫が喜んでいた。子どもたちは、きょうから再起動だ。再起動で立ち直ったのがグランパス。J2降格の心配からひとまず解放だ。



それにひきかえ、ドラゴンズ。何点リードしていても勝てる気がしない。今年のドラゴンズはもう終わった。世の中”戻り猛暑”と云っているのにドラゴンズはもう秋風。次期監督人事がささやかれている。これで、ドラゴンズの戦いに一喜一憂することもなくなった。多治見の俳人shionさんが和歌は苦手と云いながらも詠んだ一首。

     「ドラゴンズ 負けてしまへり きのふけふ 葛の裏見の殊に激しき」



先日テレビのニュースでやっていた。海水浴客が年々減っている。今年の夏は特に減っていると。そんな中で「ビキニの水着」という表現が何のこだわりもなく使われている。政治家の発言には重箱の隅をつつくように神経を使っているメディアだが、この表現には無頓着でいるのが気にかかる。


ビキニの語源が核兵器実験場のビキニ環礁に由来することは間違いない。そうだとすれば、われわれが日常的に使っている「ビキニの水着」という表現はずいぶん無神経な言葉ではないのか。核の被害に遭った日本人が軽々しく使うべき言葉ではないはずだ。市民活動家たちがなぜ黙っているのだろうか。不思議な気がする。
                                           

すでに「セパレート」という表現があるのだから、わざわざ「ビキニ」と言わなければならない必要はない。かつてトルコ人青年の要請で「トルコ風呂」という言葉は使われなくなった。そんなことだってある。だから、なんとかすべきじゃないかなぁ。