高裁長官告発で熱くなったブログ

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週末から爽やかな秋晴れが続いている。週末は名古屋をはじめ各地で祭り。この地でも東海学園大学で学園祭。中日新聞元社長主筆小出宣昭氏の講演会、聴きに行った。地域のオータムフェスタ、毎年恒例の手作り栗おこわ、山菜おこわ、娘たちの家族に届けるのに10パックも買った。 まさに、文化の秋、食欲の秋だ。


今年は台風の影響でソメイヨシノの落葉が多く、忘れ花(狂い咲き)が各地で見られるらしい。新聞やテレビで報道されている。先日、クマさんの日記にもカキコした。上の画像はその忘れ花ではなく、満開のシキザクラだ。栗おこわを豊田市内の娘の家に届ける道すがら、貞宝カントリーへのアプロ―チ道路沿いの並木だ。 花見の秋だ。


シキザクラはバラ科サクラ属。桜の園芸品種。狂い咲きでない状態で、花が4月上旬頃と10月末頃の年二回開花する。花は五枚一重で薄く淡い紅色。 春は開花と同時期に新芽も芽を出し、一方秋は自らの葉が落ちる時期に開花する。小原のシキザクラと紅葉は有名だが、こんな身近なところでシキザクラの並木は珍しい。



先週の金曜の中日新聞の社説。ツイッターへの不適切な投稿問題で東京高裁の裁判官が戒告になった。「品位を辱めた」が理由だ。彼はツイッターで不特定多数の人々に「つぶやき」を発信する裁判官として有名だそうだ。東京高裁は彼を懲戒すべきかどうかの分限裁判を最高裁に申し立てた。最高裁の判断は、「表現の自由を踏まえても、裁判官に許容される限度を逸脱した」から戒告というのだ。


社説では世間と隔絶する官僚的裁判官像は公正で中立にみえるが、世間の様々な意見の中で裁判を考えた方がより公正で中立な結果が出るともいえる。問題の核心は、高裁長官が彼に「ツイートを続ければ、分限裁判を検討する」と彼に言ったことではないか。もし、私的な表現行為の自由を封殺する意図なら、ゆゆしき問題と主張している。その通りだ。



この問題自体カタイ話であるが、多治見の仲間のブログでは先月の半ばから熱くなっている。高裁長官が当該裁判官に「ツイートを続ければ・・・」と云われたことを知った現役弁護士M君は黙っておれなかった。彼は東京高裁長官の脅迫、職権乱用行為を刑事事件として最高検察庁へ告発したのだ。


裁判官OBのI君は裁判官がツイッターに投稿なんてとんでもない。しかし、長官の発言が脅迫罪なんてまるで”漫画”だ。そんなことをカキコされれば、M君も黙って居る訳に行かない。一方でエールも数々。「ドンキホーテ視するむきもあるかもしれないが、現状第一主義からの脱皮の原動力となるのではないか」「義憤はよくわかる。がんばれ」「勇気ある行動には、大変感銘を受けました」


金曜の中日の社説を読んで告発者弁護士M君、当日のブログで社説の筆者は問題の核心がどこにあるかよくわかっている。当該ツイッター裁判官の著書「要件事実」はほとんどの弁護士・裁判官が使っている。そんなカキコをしていた。M君がドンキホーテにならず、中日の社説も味方につけてエールの送り甲斐があった。

※分限裁判とは裁判官の免職と懲戒を決定するために開かれる裁判のこと。