三権分立が機能してない国々


先週の土曜の午後からずっと秋晴れが続く。きのうの朝焼けは、わが生涯でも五指の入る感動的なものでなかっただろうか。気づいた時が朝焼けのピーク、着替えてカメラを持って外へ出るのに3分や5分はかかる。シャッターを切ったのはピークを過ぎたときだった。 「朝焼けのけふ何ごとかあるらしき 」 久保田万太郎のこんな句がふと浮かんだ。発想の貧困なクマさん、「あぁ、なんと旨そうなサーモンの切り身なことか」。



朝からカラっと晴れて、風も穏やかで過ごしやすい。来週の水曜7日は、暦の上では「立冬」。このところ最低気温が10度そこそこ、切る日もある。朝晩の冷え込みで周囲の街路樹が随分色づいてきた。深まり行く秋を感じさせる木々の紅葉、黄葉、褐葉だ。


明け方の最低気温が6〜7℃位になると紅葉が始まり、日当たりがよく、気温の寒暖差が大きく、適度の湿気があると紅葉がきれいに進むと云われる。いま三好丘で紅葉が目立つのは、バス通りの街路樹のナンキンハゼだ。それも、桜公園の入り口辺り、池からの風当たりの強い個所の紅葉が目を引く。


紅葉するのはモミジ、カエデ、ナナカマド、ウルシ、ハゼ。黄葉するのはイチョウ、カツラ。褐葉するのはブナ、ミズナラケヤキクヌギなどだ。最低気温が10度以下になる日がまだ少なく、モミジ、カエデの燃えるような紅葉は、この地では今月下旬くらいだろう。10年後には紅葉の見ごろが12月になるかもしれない。


現役時代、労組との交渉ごとにほとんどの時間を費やすことが多かった。役員を含めた組合員は個々に話をすれば、物わかりのいい連中がほとんどだ。それが、会社対労組の交渉になると掌を返したように変わってくるのだ。一旦労使交渉で決めたことも、一般労組員が納得しない。他の労組との兼ね合いもあって飲めない。とひっくり返る。


第2次大戦中の徴用工が新日鉄住金に損害賠償を求めた裁判で、今週韓国の大法院は請求を認める判決を出した。この件は半世紀以上も前に請求権協定によって解決済みで、韓国も同意していたのだ。それが、今になってひっくり返るとは、あきれてものが言えない。会社の中の労使の問題なら、まだしも国と国の問題なのだ。


こうしてみると、日本の隣国で三権分立が機能している国はない。北朝鮮は言うに及ばず、中国は「共産党綱領」、韓国は「国民情緒」が行政・立法・司法を拘束して判断・判決が出されて、それがまかり通っている。民主主義が未成熟な付き合い難い国ばかりだ。