人生百年時代を見据えた政策を


けさは冷え込んだ。その分からっと晴れ上がった。グラウンドゴルフの例会を早退して、名古屋へ。JRツインタワー15階から桜通りを眺める。銀杏並木の黄葉が色濃くなってきた。三好ヶ丘駅のプラットホームから眺めるバス通りのハゼの木の並木の鮮やかな紅葉は見事だ。あさっては、二十四節気の「小雪」。秋も深まってきた。


今、国会では外国人労働者の受け入れに関する法律の審議中だ。といっても野党の審議拒否で中断している。この審議が開始される前から、メディアで色々と情報が伝えられる。野党寄りのメディアからは、実習留学生の悲惨な面ばかりが伝えられ、与党寄りのメディアからは留学で技術を学び帰国して起業することが出来たと云った成功例が報じられる。国民は能天気にしていられない。両極端の情報から進むべき道を選択しなければならない。



野党は提出された資料にケチをつけることと、こんな悲惨な例があるというだけで、だから外国人労働者の受け入れはダメとも言い切らない。どうしたらいいのかはっきりいう政党がないように思える。与党もなんでも、かんでもこの国会会期中に成立させようとするばかりで、野党に対しても国民に対しても説得しようとする意気込みが見えないような気がする。


この人口減少時代に「人生100年時代」を掲げるならば、誰が高齢者の社会保障を支えるか、定年70歳時代になっても労働者人口の足りない分はどうするか。などと国のカタチが変わらざるを得ないだろう。そういう状況下で会期中に成立させるなどとやっていても大丈夫だろうかと心配になる。




欧州各国は1960年以降たくさんの外国人労働者を受け入れて「共生」することに失敗している。そんな先例があるだけに余計心配だ。クリックひとつで瞬時に答えが出る時代になって何事にもスピードが競われる社会になった。とはいえ「人生100年時代」の国のカタチが変わろうと言う「変革」までクリックひとつで決めて欲しくない。


野党は採決したら否決されることがわかっている、委員長解任決議案を出すなどとムダなことをしている。駄々っ子みたいなことからいい加減に脱して、敵失で得点なんてケチなことを考えず、自らヒットを打って得点することに精を出したらどうだろう。