推定無罪


二重苦の体調もほぼ恢復したので、朝のテレビの「みんなの体操」もきょうから再開。6時に起きて門へ新聞を取りに行く。初冬の朝、いきなり外に出るときゅっと体が引き締まる。上空を仰ぎ見ると、日の出前ながら澄み切った初冬の青みがかった空にぽっかりと満月。「まだ、月に電気が燈っている」子どものころよくそんな表現した。まだ、そういう状況だ。


清少納言枕草子で「冬はつとめて」、冬は早朝がいいと云っていた。ひょっとしたら、こんな風情も彼女イチオシの「冬はつとめて」の中に入っているかもしれない。妄想の膨らむ今朝の月の入り景色だ。ラジオ深夜便によると、おととい24日の誕生日の花はネリネだった。


これは、びっくり。おとといのこと。昨年、ご近所さん宅の庭で咲いていたネリネを褒めたら、今年も咲いたからといって鉢ごとわが家に持ってきてくれた。奇しくも、早朝のラジオで誕生日の花と紹介していたその日に。この花、南アフリカ原産の球根植物。開花期は11〜12月。彼岸花に似ている。3週間ほど咲き続けている。



ゴーンショックから1週間経った。連日色々と報道されるが、どうもしっくり来ない点が2点ある。まず1点目。司法取引で事件の核心が明らかになったと思う。しかし、結果としては企業間のパワーバランスの争いに司法取引が利用されたと云えないでもない。司法取引の乱用あるいは誤用ではないか?


2点目。推定無罪だというのになぜ逮捕・拘置されなければならないのかとフランスのテレビは盛んに報じている。「疑わしきは罰せず」「推定無罪」は近代法の基本原則だが、「逮捕」=「犯罪者」が一般国民の常識化している。国民の90%以上がゴーンは犯罪者という意識を持っているだろう。


グローバル経済の今、あらゆる分野で世界標準化されている中で、司法の分野で近代法の基本原則が実践されていない日本は複式簿記でなく大福帳で決算しているようなものではないだろうか。多治見のブログの御意見番に正してみよう。