ソフトバンク通信障害に思う


寒くなった。週末は西高東低の冬型気圧配置の日が続き、治ったはずの腰痛が再発したこともあり、連日のひきこもりでじっと我慢の子だった。きょう12月9日の誕生日の花はスイセンラジオ深夜便が伝える。ウォーキングの道すがら、丘陵の畑や民家の庭先で見かける花だが、今年はまだお目にかかっていない。


早咲きものは、12月中旬から2月頃まで咲いている。3月中旬頃から咲き出す遅咲き系ものは花がひとまわり大きいものが多い。名前の由来は中国の古典から、きれいな花の姿と芳香がまるで「仙人」のようなところからとのことだ。雪の中でも春の訪れを告げるので「雪中花」という別名もある。彼岸花スイセン属。



先月末に金沢に行った際、高速バスを利用した。JR西口のバスターミナルから10人くらい乗車した。その内の約半数はスマホを運転手に見せて乗り込んでいた。そんな風景に引き替え窓口で現金を出して乗車券を買う自分の姿に時代の変化を感じた。


先週の木曜、ソフトバンクの通信回線障害が発生し、約4時間半にわたって全国規模で通信機能がマヒした。同社の携帯電話、固定電話はもとより、電子発券の各種チケットのコード取得不可、宅配事業者の業務用通信の不通、電子マネー決済システムの停止などは「新型都市災害」とも言える様相だ。




幸い、他の通信事業者が巻き込まれることなく、4時間半だけのマヒ状態だったから被害は限定的だった。しかし、各メディアは大々的に扱った。それも、もっともなことだろう。SF映画では、通信ハッキングを受けて自動運転車が一斉に停止し交通網が大混乱に陥るといった描写がされることがあるが、そうした事態はもはや空想世界の出来事ではなくなるということだ。


今回のニュースを知った当初はスマホを持たないわれらガラ系人間には関係ないことだ。よその世界のことだ。と半分安堵を感じながら、半分世間のスピードに追い付けない疎外感を感じていた。このニュースに関連して、電子マネー決済にポイント還元や半額キャッシュバックのキャンペーンが報じられる一方中国の大手通信機器メーカーのCF0がカナダで拘束されたことも報じられ、安堵感や疎外感も「追いつきたい焦り」と「空想が現実に近づいている恐怖」に移りつつあるきょうこの頃だ。