混迷の欧州に思う


青空が広がったが、冷たい風の典型的な冬の天気の一日。ラジオ深夜便の伝えるきょう12月14日の誕生日の花は、その名もフユザクラ。初耳だ。解説を聞いて行くうちに納得。冬桜とは、山桜と豆桜が交配して生まれた雑種のことをいう。ただ、最近では名前の通り、冬(10〜1月頃)に咲く小葉桜、四季桜、十月桜などの総称としても使われるようになったそうだ。バラ科サクラ属。


花は中輪サイズで、白から淡いピンク色の小さな花びらを咲かせる。葉っぱが小さいことから小葉桜、10〜12月と4月の2回開花期があることから四季桜、10月に咲くことから十月桜とのことだ。四季桜は10月に貞宝カントリー付近で見かけ、日記にアップしたし、先日は小原の四季桜もアップした。去年の11月東山植物園の十月桜や四季桜をアップした。



リタイヤーして10数年、自由時間ができたことや、次女一家がフランスに駐在していたことなどから憧れの欧州文化に触れる機会が増え、興味も持った。その欧州、英独仏の情勢が、このところあやしくなった。EUの牽引車ドイツはメルケル首相が白旗をあげた。

                                                      英国メイ首相は党首不信任投票を乗りきったものの、依然として綱渡りが続く。素人目には、いっそEU離脱国民投票をやり直せばいいにのと思うのだが・・・。あの鬼瓦を彷彿させるメイ首相の面構えに英国民は震えあがっているのかな?EU離脱問題の混迷は、世界の秩序維持にも大きな影を落とすことになる。



独・英の首相より大きな権限を持つ大統領のマクロン氏。親子ほどの年の差のある姉さん女房を持って「黄色いベスト」のデモの圧力によって政権が危機に陥り政策変更だ。青息吐息で大丈夫かいな?1789年の革命で民衆が自由と人権を勝ち取って以来、デモはフランスの誇る伝統行事とはいえ、大統領辞任まで追い込んで、政治の混乱はEU弱体化につながりかねない。


わが国ではモリカケスキャンダルで首相官邸と国会周辺で毎週デモが続いた。国民の不満の意思表示だっただろう。隣国韓国ではデモでパク政権を倒した。議会制民主主義と大統領制の違い、デモの歴史的意義などの違いはあるだろうが、デモで国政が左右される「街角民主主義」はいただけない。日本の民主主義が未熟とみるか、成熟しているとみるか。人それぞれだろう。