冬から春への分かれ目「雨水」

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 きのうの久しぶりのまとまった雨が上がったけさは、いっきに春が来た感じだ。雨が春を運んで来た。そういえば昨日2月19日は二十四節気の「雨水」。文字どおり春らしい陽気になった。最高気温17度の予想。東京では19度とか。


「雨水」は確かに冬から春への季節のターニングポイントではないだろうか。「雨水」を境に実際に春モードになるのだ。今、国会では賃金統計が「名目」だの「実質」だのともめている。その論でいえば、「節分」は名目上の季節の分かれ目で、実質上のそれはこの「雨水」といえるのだろう。

 

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真夏を除けば朝起きるのはだいたい6時半。ついこの間まではまだ暗い。この時期になると夜明けの時間で、外はもう明るい。余程のことがない限り氷点下の朝もない。徐々に白くなって行く山際が少し明るくなって、むらさきがかった雲が細くたなびいている。春が来たと実感できる、この風情がいいのだ。まさに、「枕草子」の「春はあけぼの」の世界だ。「雨水」の頃になると、普通の人が起きる時間に外が明るくなる。これがターニングポイントで春モードになるのだ。

 

「雨水」の日の雨が運んで来た「春」で丘陵の田園地帯の風景もいっきに春モードだ。「光の春」の「光」が一層輝きを増し、菜の花畑が色鮮やかになり、冬空のときにはくっきり見えていた鈴鹿の山々も春霞のベールの中に隠れてしまっている。

 

 

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農道では、鮮やかな瑠璃(るり)色のオオイヌノフグリの活動が始まった。わが家の庭でも、冬の間おとなしかったグランドカバー用の小さな花(名前が思い出せない)の始動だ。これらも「雨水」の日の雨がターニングポイントになっての始動ではないだろうか。

 


昔から言われるように「雨水」が来たら春野菜の準備をはじめる。けさのウォーキングでも「じゃがいも植えた?もう、やらないかんねぇ」が挨拶だ。ここにもターニングポイント「雨水」があった。

 

昔から言われている「雨水」から取り掛かるのが「雛飾り」だ。ウチは3人の娘が皆出て行ってしまって”元”しかいない。飾ることもなし。何にせよ、一般家庭では「雨水」を機に「雛飾り」を始めるのが多いようだ。やっぱり、これを機に春モードになるターニングポイントだ。