カラス

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目まぐるしく変わる春の天気。きのうとは打って変って、朝から雲が主役の一日。夜には雨の予報だ。きょうは、冬ごもりの虫がはい出るという二十四節気の「啓蟄」。朝のウォーキングの道すがら、2週間ほど前の野焼きの名残で黒々した土手の上で、冬ごもりの虫ならぬ”つくし”がにょきにょきと頭をもたげていた。ここにも、春が・・・。

 

 

 きょう3月6日の誕生日の花はショウジョウバカマラジオ深夜便。そういえば、一昨年の4月の初め、このショウジョウバカマの群生に初めて出会った。瀬戸の山奥、岐阜県との県境に近いところだ。墓参りの道すがらに段々畑の畦道で山野草ウォッチングでのことだった。                                  

 

 

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三好丘近辺の田園地帯ではお目にかかれない山野草の宝庫だった。日陰になることが多い斜面にショウジョウバカマが群生している。ハルリンドウもあちこちで見られる。ショウジョウバカマは山地の湿った谷沿いの斜面や森林で見られる多年草

 


 名前の由来をネットで調べる。ショウジョウは「猩々」と書き、中国の想像上の動物。大酒飲みで、猿のような顔をもち、毛は紅色。ショウジョウバカマは、花をこの「猩々」に見立て、葉を袴(はかま)に見立てた。葉は冬の間は紅葉し、暖かくなると緑色に変わる。ユリ科ショウジョウバカマ属。

 

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月曜の朝のテレビで、こんな光景を見た。カラスが水道の栓を口ばしでつついて回し、蛇口から水を飲んでいる。やがて栓を大きくひねって水を噴き上げさせて、水浴びを楽しんでいた。カラスが目的に応じて、水量を調節しているのだ。

 

日曜にカミさんが名古屋へ行った。都心のビルの屋上で、カラスが針金のハンガーをくわえて羽根を休めているのを見かけた。巣を作るために調達したものだろうが、あんな都心でよく探せるものだ。賢いねぇと思ったが、上には上がおるもんだねぇ。とテレビを見て感心しきりのカミさんだった。

 

 

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何年か前に、こんな話を聞いた記憶がある。カラスの被害に閉口していたある施設で、「カラス進入禁止」と書いた張り紙をしたら寄りつかなくなったという。張り紙を目にした人が周囲のカラスに視線を向けたり、指さししたりすることで、カラスが警戒するらしい。

 

日本語が読めないまでも、すでにカラスの賢さは広く知られている。道路にクルミを置いて車に割らせ、中身を食べる行動まで観察されている。童謡「七つの子」そのままに、カラスは夫婦揃って愛情深く子育てするそうだ。生ごみを食い散らかす「悪者」と決めつけてばかりもいられない不思議な魅力を持つ鳥だ。