キラキラネーム「王子様」
気まぐれ天気に振り回された午前中だった。ウォーキングのスタートから10分もしない内に突然のにわか雨。急きょ、短縮コースに変更。早目の帰宅で一服していたら青空。庭に出て草むしりを始めたら、強風の来襲で中止。何事も中途半端な日だ。
ラジオ深夜便によるときょう3月13日の誕生日の花はユキヤナギとか。この地では桜と開花時期が重なり、豊田・藤岡緑化センター日本庭園周囲の桜と雪柳のトンネルが絶景だ。グラウンドゴルフのホームグランド、桜公園の土手の雪柳もまだ一分咲きだ。
名前の由来は、葉が柳の葉に似て細長く、枝いっぱいに白い花を雪が積もったように咲かせるところからだそうだ。花がいっぱい散ったあとの地面も雪がパラパラと積もったように見える。冬の紅葉もきれいだ。ばら科シモツケ属
何とも可愛らしい花にもかかわらず、ヒドい名前をつけられている花がある。ヘクソカズラ、ママコノシリヌグイがその代表例だろう。生涯学習講座「ふるさとの自然」の講師愛教大芹沢教授が言っていた。近代植物分類学の権威牧野富太郎氏がつけた名前に誰もクレームがつけられず、ここまで来てしまった。と。
ただ、花の名前には別名があってその花の名誉は回復されているだろう。ヘクソカズラはサオトメバナ、ママコノシリヌグイはトゲソバと。人の名前はそんなわけには行くまい。30年くらい前のことではなかっただろうか、東京・昭島で「悪魔」の名前の届け出を市役所が不受理で裁判沙汰になったことがある。
個性的な名前は戦前からあったようだ。与謝野鉄幹・晶子の四男はアウギュスト、五女はエレンヌだったそうだ。きょうの新聞2紙のコラム、日経「春秋」中日「中日春秋」で期せずして「王子様」なる名前を持つ山梨県の高校生が家裁に改名を申し立て、このほど「肇」への変更が許可されたことを取り上げていた。
親の安易な命名で息子は無用な苦労を背負った。会員証をつくろうとして、偽名を疑われ、自己紹介のとき笑われるのだという。キラキラネームと言われる個性的な名前をつける命名権は親の権利だが、命名された子どもは名前を一生背負っていかねばならない。やはり、よく考えないと。両紙、クマさん共通の思いだ。