防犯カメラについて思う

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待ちわびた桜前線が長崎に上陸した。日本全国うららかな春の日になったようだ。この地でも今年初めての最高気温20度越え。ウォーキングの道すがら、広い農家の敷地内に樹高6〜7mもある高遠の桜が咲き始めた。高遠の桜はコヒカンサクラで今1~2分咲きといったところか。日当たりのいいてっぺん部分に花が開いている。                          

 

長野県から開拓で入植されたので故郷を偲んで植えられたものだ。樹齢50年近い。咲き揃うとソメイヨシノより少し小ぶりで赤みが強い。毎年四つ池の周囲のソメイヨシノより1週間から10日くらい前に咲く。

 

四つ池の周りのソメイヨシノは蕾が膨らんで咲き始めるまでに数日はかかりそうだ。一方で池の周りの柳は順調に芽吹いて若緑色が美しい。

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ラグビーW杯の開催を半年後に控えて、豊田市の駅前の防犯カメラの数が増え、会場の豊田スタジアムだけでも110数台台設置されたことを、夕方のテレビのニュースでやっていた。

 

3年前の地域の年次総会で地域内に防犯カメラを設置する予算が計上され承認されたとき、クマさんの日記にこんなことをカキコした。以下その一部抜粋。

 

三好丘地区は約2万人の人口。この中に6つの行政区がある。わが住まいはこの中のひとつ三好丘緑で約2900人の人口だ。他の5行政区すべてで地域に防犯カメラを設置して、わが三好丘緑だけが取り残されていた。この前の日曜に地域の年次総会があり、遅ればせながらその設置費用の予算が承認された。監視社会は好ましいと思わないが、これも時代の要請でやむを得ないだろう。                       

 

地域社会が住民を見張りあう相互監視体制、どこかの独裁国家を彷彿させる。そうはいっても、わが国でもいたるところに監視カメラがあって自分の知らないうちに記録をとられている。駅で、コンビニで、銀行のATMで。監視カメラは犯罪者だけを監視しているわけではない。何の許可もなく善人、悪人の区別もなく老若男女の一挙手一投足までこっそり監視され記録されている

 

たった一人の悪人のために何百万、何千万の人間の人権を無視するようなことをしなければならないかと思う反面、相互監視体制や監視カメラは犯罪抑止のための必要悪と割り切らなければならないのかとも思える。防犯ボランティアをしてるからなおさらのことだ。

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今や国内で防犯カメラ、監視カメラは500万台稼働しているそうだ。中国に至っては2億台だそうだ。先日の「アポ電」強盗を初めとして、凶悪犯罪捜査には監視カメラの追跡調査が機能を発揮している。防犯や犯罪捜査の必須ツールとなっている。

 

今、3年前のカキコを読み直してみて思った。ITに関して「日進月歩」なんていう言葉は死語となって「秒進分歩」に変わっているのではないか。クマさんはそのスピードについて行けない。3年前よくもあんなことをカキコしたと恥じ入るばかりだ。

 

今年の総会が先日の土曜に開かれ、防犯カメラを4台増強する予算が計上された。防犯カメラ、監視カメラは社会の必需品となり、その存在を否定する根拠が見当たらなくなった。あんまり褒められたことではないが、これが現実だから仕方ない。