もうひとりの引退表明

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四つ池を渡ってわが家に吹き上げてくる風が、今年になってはじめて心地よく感じられる陽気になった。交わす挨拶も「暖かですね」「もうじき桜が咲くね」。物理的な体感温度ばかりでなく、心もほかほかするような季節になった。

 

四つ池周囲の桜もソメイヨシノがきょうの午後一輪だけやっとデビューした。(下の写真)小公園の木道脇に1本だけピンクの桜が開花している。(上の写真)種類の名前がわからない。明るい日差しの中、この桜のピンクと柳のグリーンと空のブルーのコントラストが実に美しい。

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きのう3月25日の誕生日の花はレンギョウラジオ深夜便が伝えていた。公園などの歩道沿いの植え込みでよく見かける低木で黄色の花が今頃咲いている。種類によってはツル状に伸びて2.3mの高さのものもある。下の写真はウォーキング沿道にあるツル状のものだ。木犀(もくせい)科レンギョウ

 

葉が芽吹く前の早春(3 - 4月頃)、2 - 3cmの黄色い4弁の花が、細い枝に密に多数咲く。その花が咲き終わる頃、入れ違うかのように今度は、緑色の葉が芽吹き、それが秋になると濃緑色、くすんだ黄緑色、紫色と順に変色し、最後に落葉する。

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きのうの日記に明暗好対照のふたり、イチローとJOC竹田会長 の引退表明についてカキコしたばかりのところに、今度はこのふたりとは異質な森昌子の引退表明が飛び込んできた。還暦を迎え、年内で活動をやめるという。昨年末に豊田のホテルでディナーショーを見ただけにことのほか関心がある。

 

いまどき還暦が節目とは、随分早い決断だ。しかし、「人生の残された時間を、もう少し穏やかな中で充実させたい」というメッセージは単純素朴であるからこそ、われわれ一般人と同じ世界に生きる人だな、と親近感を感じる。イチローや竹田会長は別世界の人だから・・・。

 

きのうの朝刊各紙の週刊誌の広告。「60過ぎてからの選択は、失敗すると取り返しがつかない」「認知症になったらできなくなる手続き」このところ、週刊誌はさながら「終活誌」化している。

 

昨年豊田のホテルであった彼女のクリスマスディナーショーの際、盛んに還暦を口にしていた。その頃から、引退表明は心に温めていたのでは・・・。週刊誌が書き立てる生き方のマニュアル化に抵抗するように彼女が自分流を通しても誰も、ヒット曲「越冬つばめ」の歌詞にあるように「ききわけのない女」だと思わないだろう。