自主防犯活動のすすめ

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 先週の金曜が二十四節気の「清明」、万物が若返り、清々しく明るく美しい季節でお花見週末に続いていたのに週明けからは花散らしの強風、花冷えとお天道さまのご機嫌がよろしくないようだ。

 

 3ヶ月毎に防犯の啓発紙を発行し地域全戸970戸に配布している。5月1日発行分のメインの原稿を何にするか決まらない。贅沢な悲鳴だ。昨年1年間で犯罪被害1件、昨年6月から今年3月まで10ヶ月連続ゼロで原稿のネタがない。思案の末こんなことで、お茶濁しとしておこう。以下はその原稿案。

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 令和の時代が始まりました。平成の時代の半分から三分の二をこの地で暮らしているのが大半の私達緑の住人です。今から10数年前の街の環境を思い起こしてください。遊歩道や路地には犬のフンやポイ捨てのごみが随分目立ちました。犯罪被害も平成16年には年間32件、23年には34件と安全・安心の街とは程遠い環境でした。

 

 現状はどうでしょう。一時と比べ物にならないほど環境が改善されました。犯罪被害も30年は1件だけでした。その上、昨年6月から今年の3月まで10ヶ月連続ゼロ月が続いています。こういう状況に至った要因を挙げると次のようなことが云えるではないでしょうか。

 

 ①  全国的に犯罪件数が減少(28年に年間100万件を切り、30年817千件)

②    緑区内で28年に防犯カメラ14台設置(他行政区設置3台含む)の抑止効果

③    地域活動による環境美化が防犯に有効という「割れ窓理論」※の成果

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客観的なデータから「安全」という点については、一時期から比べたら改善されているということが、紛れの無い事実です。人によって感じ方の異なる「安心」という点については、犯罪件数が減っているにもかかわらず、治安に不安を感じている人が少なくないのが実情です。

 

地域社会の連帯意識が希薄になっている昨近、安心して暮らしていくためには警察などに治安対策をお任せするだけでなく、私達緑の住民が一体となって安全安心を守るための活動が重要ではないでしょうか。自主防犯活動の意義がそんなところにあります。

 

運動になる。近所付き合いの輪が広がる。社会貢献になる。など一石二鳥にも三鳥にもなる自主防犯活動に参加されることをお勧めします。詳細は緑集会所 36-1511

 

割れ窓理論             

「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」との考え方から出された環境犯罪学上の理論。 これが、軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで、凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとする理論に発展し、更にゴミを拾う、落書きを消す、自転車置き場を整理する・・・まちの環境美化は防犯にも効果的と広く行き渡っている。