ふたつの”まさか”

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今週末には「梅雨入り」が予想されている。そんなことを予感させるかのようなきのうの雲行きだった。おまけに、梅雨時にはその象徴として欠かせない紫陽花が三好丘の野だけでなく、わが家の庭でも色づいて、雨を欲しがっている気配だ。

 

雨が欲しいと云えば、カエルだ。雨が降るとカエルが喜ぶのは、カエルは皮膚呼吸をおこなっており、雨が空気中の酸素だけでなく水に溶けている酸素を取り込むことで呼吸がしやすくなり、活発に活動できるからだそうだ。

 

先週の金曜。わが家の真下、四つ池の水辺から数10mほど離れた歩道に体長15,6cmの大きなウシガエルが鎮座しているのではないか。夏の夜中にトイレに起きたときなどに四つ池から聞こえてくるあの「ブォー、ブォー」という鳴き声の主だ。声はよく聞くが、姿を見るのは初めてだ。(写真を撮ってネットで調べてわかった)

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 このウシガエルという奴、どんな奴か、ついでに調べてみた。何を食っているか?水中、水面、陸上を問わず何でも食べる。時にはトモ食いさえする。主としてはカマキリやバッタだそうだ。夜行性で耳や目が強力。

 

ウシガエルの耳は目の後ろにあり、人間とは違い鼓膜がむき出しているのでわずかな振動でも反応する。5m以内なら人の呼吸まで感知するという。視力も強力で20m先まで見通せるという。どんなワケがあってやってきたのか知らないが、ブログのネタにはウェルカムの珍客だ。

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先週末には”まさか”の出来事が続いた。横浜での無人運転の交通システムで逆走事故。同様のシステムが全国で7路線運用されているそうだが、身近な所では長久手リニモだ。大丈夫かいな?                             

 

自分が若い頃、電車の運転を体験して、当時思ったことはこんな単純なことがどうして自動化できないものかということだった。単純な事ゆえの落とし穴があるかもしれない。山手線の自動運転が計画されているが、この事故はきっと大きな教訓となるだろう。

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もうひとつの”まさか”。官僚機構のトップまで上りつめた男が44歳の長男を包丁で殺害、殺人未遂で逮捕された。川崎での児童ら殺傷事件のほとぼりがさめないうちでの事件だ。両事件の共通項は「中年の引きこもり」、世にいう「8050問題」だ。

 

40~64歳の61万人が半年以上自宅に引きこもっている。それを80代の親が支えている状態を先般内閣府が発表したばかりのことだ。61万人の引きこもりの8割は男でないだろうか。「8050問題」の根っこにあるのは、「男は仕事、女は家庭」この日本の家族制度や雇用制度の延長線上にあるのではないだろうか。

 

「大の男が働きもしないでブラブラしている」世間の見る目がこれだから、カッコ悪くて外に出られない。世間体があるから親が面倒をみる。その悪循環でないだろうか。また、年功序列賃金の雇用制度の中では普通の中高年男子の中途採用は難しい。その点女性はパートの口が多くある。

 

こうした社会慣行は一朝一夕に変わるものでもない。いまや、副業を認める企業が増えたり、4月の一斉採用だけでなく中途採用を常時している企業も出てきて徐々にではあるが変化して来ている。そのつなぎとして、行政や地域でセーフティーネットを広げていくことが必要でないかと思う。