フェイルセーフ

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青葉したたる梅雨の最中、遠目にスモークツリーの煙が映える。近くに寄れば煙にくつっいた雨粒がキラキラ輝いてまばゆい。スモークツリーは紫陽花やクレマチスと同様に雨に似合う。これぞ、煙雨。けさもウォーキングはドタキャン。

 

サニブラウンが陸上男子100mで9秒97の日本新記録打ち立てた。この週末各メディアで大きく報じられた。女子テニスの大坂なおみ陸上競技サニブラウンケンブリッジ飛鳥の出現で、純血大和人がスポーツ界で世界を舞台に第一線で活躍するのは無理だと証明されたようなもので、手放しで喜べない気もする。

 

いや、それは了見が狭い。今は、グローバルの時代で人的交流も盛んだ。欧米では移民の人達抜きでは社会が動かないのが現状だ。いつまでも島国根性では世界から置いてきぼりをくう。肌の色がどうあれ、日本人が世界の舞台で活躍するのは喜ばしいのではないか。そんな気もする。

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 先々週、横浜の新交通システム無人自動運転の車両が逆走、車止めに衝突し乗客が重軽傷を負った事故について、先週会社から事故原因は「断線」と発表された。技術的な事には疎いものの、鉄道の「て」の字くらいはかじった鉄道屋の端くれとしては、考えられないお粗末な事故ではなかったかと思わざるを得ない。

 

鉄道に限らず、あらゆる装置だとかシステムは「必ず故障する」ことを前提に、「フェイルセーフ」が施されている。つまり、誤操作・誤動作による障害が発生した場合、常に安全側に制御することが施されているのだ。鉄道で具体例を挙げると、次のようだ。

 

鉄道車両は、空気圧で動作するブレーキに故障があったならば、非常ブレーキがかるように設計されている。鉄道信号機における無灯火状態は、赤信号と同じ効力を持つと定められている。また、連動装置や軌道回路が故障した場合や、停電となった場合は赤信号を表示するよう設計されている。

 

横浜の新交通システムは「断線」を検知・フェイルセーフという素人でも理解できるシステムの欠陥だといえる。「無人運転」の4文字が先走りして基本中の基本が忘れられたのではないだろうか。