ハス物語

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きのう、きょうと2日続きで青空と太陽が戻った。きのうは二十四節気の「大暑」できょうは猛暑日。条件は整った。きょう、あすにも梅雨明け宣言があってもよさそうだが・・・。

 

この2.3日、吉本興業が揺れている。所属する芸人らが反社会的勢力の主催する会合に出席し、謝礼を受け取っていたスキャンダルが、いつのまにか彼等へのパワハラ騒動におよび、内乱状態に発展している。本末転倒も甚だしい。

 

NHKの朝の連ドラ「わろてんか」の主人公のモデルにもなったこの会社、6千人とも言われる芸人やタレントを抱える会社になるまでには数々の修羅場をくぐって来てるはずだ。一体どうしたことだろうか?何かが変わらなきゃ。その辺だ。メディアも、一会社の内紛くらいで、その報道にそう時間を割くこともないと思うが・・・。

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ラジオ深夜便によると、きのう23日の誕生日の花はハスだった。ハスはこの地域でも5.6年前まで身近な所でよく見受けられた。三好ヶ丘駅北の蓮田はいつのまにか、休耕田になり、ウォーキング沿道の農家の廃バスタブに咲くハスもマンションにとって代わってしまった。あざぶの丘公園の池のハスも昨年まで咲いていたが今年は絶えてしまった。

 

廃バスタブでハスが咲く農家で聞いたことがある。ハスの花の寿命は4日間。開花1日目の花びらは「とっくり型」、2日目は「おわん型」に、3日目は「さら型」に開き満開になる。色あせした花びらは散りはじめ、4日目を迎える。

                         

  そして一見蜂の巣のように見える 花托(かたく)だけが残る。成長した花托は緑色になり、茶褐色の果托に成長し、蜂の巣状の穴の中にある実も、熟して黒色に変色する。 成熟したハスの実は蓮池に落ち、池の底で「れんこん」となり、再び、ハスの花を咲かせる。とのこと。

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上から2枚の写真は三好ヶ丘駅の北西数百mの場所にかつてあった蓮田、レンコン畑だ。この風景からは西方浄土の極楽である神聖な蓮の池なんぞ想像し難い。やはり、レンコン畑がふさわしい。「やはり野におけレンゲ草」というように、レンゲの花も野に咲いているから見栄えがする。摘んできて家の花瓶に挿しても栄えないのだ。

 

レンコンは多数の穴があいていることから「先を見通す」ことに通じ縁起がよい食品だ。ある新聞のコラムで読んだことがある。花で名高い地のレンコンは食感がいまひとつ。レンコンの産地で花の群舞を見る機会も多くない。天は二物を与えなかったのは人だけではなかったようだ。と。

 

考えてみれば、食用の桃を品種改良して花を鑑賞することが目的で実は食べられないという「花桃」を作り出して、食用と観賞用を「分業制」にして両者が成り立っているケースもある。「先発完投型」のハスも曲がり角に来ているかもしれない。

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 あざぶの丘公園の池でたった一輪だけ咲いていた年があった。たった一輪のハスの花も静かな池に凛として咲いていてこそ神聖な雰囲気を醸し出すのにふさわしい。仏教でいう西方浄土の極楽である神聖な蓮の池を彷彿させる。このハスからはハスの実やレンコンなど想像することさえ憚れる。

 

そのハスの実、健康食品として珍重されている。台湾・香港・ベトナムなどで手ごろなおみやげになっている。甘納豆に味も形も似ている。ことほどさように蓮は多彩な顔をもっている。神聖な花、縁起のよい地下茎、健康食品の実・・・。ハチの巣のような形をしているところからハスの名前がついたともいわれている。