W杯ラグビー 盛り上がり欠く豊田

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真夏日から解放されたのは何日ぶりだろか。過ごしやすい日となった。台風15号の直撃を免れて一滴の雨がなかった代わりだろうか、曇り空からウォーキングの時間には久しぶりに申し訳程度のお湿り。こちらでは“お湿り”などといっているが、9日に千葉県に上陸した台風、5日経ったきょうになっても20万戸近くが停電だ。

 

9日のクマさんの日記に「ちょっぴり東にずれてくれたおかげで、一滴の雨も風も・・・」などとカキコしたが、ほんの少し西寄りの道をたどったら東京は大パニックになったことだろう。今回の停電・断水は想定外だったとの釈明も聞こえる。これが来年の五輪・パラリンピックの期間中だったら・・・。世界に対して「想定外」の釈明は通用しないだろう。お天道様に祈るしかない。

 

おととい11日の誕生日の花はソバとラジオ深夜便が伝えていた。ソバなんていうものは、信州ソバだとか白山ソバが有名であるように、北国のものだと10年前までは思っていた。ところが、10年前の今頃いつもとは違うコースのウォーキングでソバ畑に初めて出会った。

 

かつての大根畑が宅地に変わり新しい家が建っている。その脇の石ころがごろごろしているような空き地いっぱいに小さな花が畑一面を白く染め風景に清らかな趣を添えている。ソバの花だった。 1.2年でその畑もなくなってしまった。

 

 ソバの花は白またはうすいピンクで、実は三角形で黒くなり中に白い粉が入っている。 白粉花(おしろいばな)の実の粉に似ている。 これがそば粉の原料になる。名前の由来は  ”稜(そぱ=角)のある麦”から「そば」になった。蓼(たで)科 ソバ属

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来週の20日からラグビーW杯日本大会が始まる。きょう13日の中日朝刊の中から同大会の関連記事を拾ってみる。総合面では「日本代表リーチ・マイケル主将が官邸で安倍首相と面会」。地域経済面では「フジパンラグビー日本代表カレーパンを発売」。県内版ではトヨタサウスアフリカからトヨタ自動車に出向中の女性社員が母国の「人種差別撤廃の象徴ラグビー」をインタビューで語っていた。

 

豊田版では「豊スタにW杯ミニゴールポスト」。日本大会の試合会場のひとつ豊田スタジアムの西イベント広場にW杯で採用されるゴールポストの2分の一大のミニゴールポストが設置された記事。社会面では「TOYOTAが消えた」。豊田スタジアムの正面ゲートにある銘板「TOYOTA STADIUM」が大会期間中だけ撤去された。理由は大会の最高位スポンサーが英国の自動車メーカーでトヨタの看板と紛らわしいための配慮だとか。

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ことほどさように、世間ではラグビーW杯の話題で賑やかだ。当の豊田市の街中はどうだろうと、木曜の午後所用で豊田に出かけたついでに覗いてみた。大会中、豊田スタジアムでは4試合が行われる。ウェールズジョージア、南ア対ナミビア、日本対サモアニュージーランド対イタリア。

 

そのスタジアム、駐車場がすべて閉鎖。正面ゲート付近一帯は塀で囲われて様子がまったくわからない状況だ。大会準備作業中だろう。拍子抜け。名鉄駅前からスタジアムまで徒歩15分。その駅前通りも駅東のデッキも名鉄駅と愛知環状鉄道駅にまたがる駅西デッキも街路灯に三角形や長方形のペナントの飾りつけ程度だ。

 

ひときわ目をひいたのは、駅の東に隣接する13階建ての複合施設「参合館」の最上部壁面の大型看板キャッチコピーは「4年に一度じゃない。一生に一度だ」。もうひとつは、駅西のデッキにできたビールスタンド。ラグビーボールをあしらったハイネケンビールの大型看板が人目をひく。

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この参合館の看板とビールスタンド以外からは、W杯1週間前の息吹はどこからも感じ取れるものがなかった。ラグビーがサッカーほどメジャーなスポーツでないこともあろう。豊田スタジアムで行われるのは9月、10月それぞれ2試合ずつ。日本が出場するのはそのうち1試合だけということもあろう。

 

トヨタ自動車ラグビーの選手がふたり、先般覚せい剤所持で逮捕されたことも地元で盛り上がりを欠いているということもあるかもしれない。外国人にわが“みよし”を紹介する際、名古屋の隣と云っても理解できない人にトヨタの隣と云えば大抵理解してもらえるほど知名度のある豊田市だ。あんまり内向きにならずに、世界の人におおらかに接してもてなしをしてほしいものだ。