仁義なき戦い

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この1週間あまりのメディアからの報道は19号台風被害とラグビーW杯一色だった。そんな中、また追い打ちをかけるように20号と21号だ。被害のない我々でさえ連続台風にうんざりしている。いわんや被害者の方々おやだ。

 

「想定外」「異例」づくめの19号台風被害は報道のとおりだ。その台風が来る1週間前に長野県、新潟県福島県宮城県、栃木県、群馬県を巡るツアーに参加した。ガイドの案内する千曲川阿武隈川那珂川の名前はまだ脳裡に残っている。奇しくも今回の台風で氾濫した川ばかりだ。まさか、長野の新幹線車両基地が水攻めに遭うことを想定して、見納めのためにツアーに行ったわけでもなし。クマさんのツアーも本来の目的より「想定外」の事の方が印象に残ったツアーだった。

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ラグビーW杯日本代表はアイルランドスコットランドなど名だたる強豪・古豪を破っての決勝トーナメント進出だ。決勝トーナメントの対南アフリカ戦。これに勝てば準決勝だ、残念ながら3対26で敗退。しかしながら、これほど感慨深いノーサイドを迎えるとは、大会前には思ってもみなかった。

 

にわかファンの口から、やれオフロードパスだのジャッカルなどと唱えられるほど観戦力が上がったのだろう。きのうの南アフリカ戦、NHK地上波の平均視聴率41%、最高49%だったという。去年の紅白歌合戦が41.5%で2015年以降初めて40%超を記録したという。それと比べたら開催国としてグランド内外でW杯に活力を与えた日本及び日本代表は十分称賛に値する。(大河ドラマ「韋駄天」休みにして正解だったようだ)

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きのう10月20日の誕生日の花は「アキノキリンソウ」とラジオ深夜便。4年前の「季節の花めぐり」で、この花とセイダカアワダチソウを併せて説明を聞いたことがある。山地や丘陵部の日当たりのよい場所に生える。かつては里山に囲まれた水田の周辺、ため池の土手などにごく普通に見られ、秋草の代表的存在だった。              

 

 しかし、そのような環境の減少や荒廃とともに見られる場所が少なくなった。帰化植物のセイダカアワダチソウはその旺盛な繁殖力でその土地に繁殖していたススキやアキノキリンソウなどの植物を追いやって数を増やしたからだ。昭和40年代からのことだった。アキノキリンソウは「軒を貸して母屋を取られた」感じだ。それから、仁義なき戦いが始まった。

 

セイダカアワダチソウ組の台頭でアキノキリンソウ組はほとんど解散に追い込まれてしまい、ススキ組との間で仁義なき戦いが繰り広げられている。セイダカアワダチソウ組は北米原産マフィアだ。戦後、その獰猛かつ、強力な攻撃力で日本の在来勢力をことごとく駆逐して日本全土を制圧したといっても過言でない。

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 セイタカアワダチソウ組の恐ろしさは凄まじい勢力拡大力だけではない。なんと、根から毒を出して他の勢力を枯れさせるのだ。 植物だけではない、もぐらやミミズ等の生物さえも寄せ付けないのだ。かくしてセイタカアワダチソウ組は日本全土を掌握した。

 

一時は日本全土を席巻したセイタカアワダチソウ組だったが他の植物を滅ぼした後、自分の出した毒で自分がやられているらしい。その一方ススキ組はススキが生物的進化をはたしてセイタカアワダチソウ組の出す毒に耐性を持つようになったのだ。 今、各地でススキ組が一斉に反旗を翻しているらしい。場所によってはセイタカアワダチソウ組「が完全に駆逐されたところもあるらしい。植物の仁義なき戦いだ。