「安心」と「安全」


正月休みが明けたと思ったら、もう12日からまた3連休。サンデー毎日の身からいうのも、はばかれるが、ちょっと休み過ぎでないの。年休の取得率が先進国中最低の日本と先日も報じられていたが、この休みの多い中で年休を100%取ったら国が亡びるのではないかと憂えるのはクマさんだけではないと思う。



連休2日目、3日目は両日共穏やかな日和だった。空気も澄んでいてわが家からも、南西の方向に冠雪した鈴鹿山系の山々がくっきり見えた。ウォーキング中、真っ青な冬晴れの上空を20羽以上の真っ白な鳥がV字型に隊列を組んで渡って行くのが見られた。スカイブルーと純白の鳥の群れに見とれてカメラを向けるのもついつい忘れてしまった。


清少納言枕草子で春はあけぼの。夏は夜。秋は夕暮。冬はつとめて。と冬は早朝がいいと云っている。クマさんも同感だ。空気が澄んでいる。渡り鳥のわたりが観測できる。野では待ち遠しい春の息吹が観察できる。舟ヶ峪公園の梅林では何十本もある梅の木の中でたった一輪だけが咲いている。フライングしたのだろうか?



花木の冬芽を観察すると、その中から春の息吹が感じられる。わが家の庭の冬枯れしたアジサイの茎からチョコレート色した冬芽が顔を覗かせている。中には冬芽の皮を破って葉が顔を出し始めているものもある。春を感じる一瞬だ。四つ池沿いのソメイヨシノの冬芽もはどれもこれも、じっと寒さに耐えている風情だ。


1月14日は51回目の結婚記念日だった。3人の子どもでレストランの食事をご馳走してくれた。挙式した名古屋の中日パレスがこの3月で廃業とは一抹の寂しさを覚える。 ふたりだけ 記念日も過ぎ よろしくね



一口に「安心・安全なまちづくり」とエライ人の挨拶やら啓発ポスターのキャッチフレーズに使われているが、「安心」と「安全」はどう理解したらいいものだろうか。地域の防犯啓発紙の編集をしながら、ふと思った。そこで、昨年平成30年の地域の犯罪被害件数の実績をもとにこんな風に書いてみた。


平成30年のわが区の犯罪被害件数は1件でした。昨年の11件と比べたら10件の減少でした。とはいえ、客観的なデータで「安全」であっても、私達の主観的感情としては「安心」の域には程遠い状況です。ひとり、ひとりの防犯意識が何よりも大切だと云えます。


客観的データでいくら安全であっても、安心して暮らせるまちづくりは住民ひとり、ひとりの防犯意識の持ち方次第だとということが云いたかった。