リニアあれこれ


夜明けには冷え込んだが、日中は穏やかな晴天の一日。きょう1月23日の誕生日の花は福寿草ラジオ深夜便が伝えていた。名前はよく聞くが、あまり見かけたことのない花。緑化センターの「季節の花めぐり」で初めてお目にかかった。旧正月の頃に咲き出すことから、めでたい名前が付けられたのであろう。南天の実とセットで「難を転じて福となす」の縁起物の飾りつけがされる。キンポウゲ科フクジュソウ属。



季節がら日記を彩る花もあまりない。こんなとき、花木の冬芽や葉痕(ようこん)を観察するのも一興だ。 冬芽とは越冬する芽のことで、 冬の寒さに耐えられるよう、春に開く葉っぱが小さく折りたたまれた状態のもや毛皮のマントを羽織ったような状態のものがある。 葉痕とは葉っぱが枝から落ちた痕跡のことをいう。 とぼけた顔のように見えるのがおもしろい。


1週間ほど前の日記ではアジサイソメイヨシノの冬芽をアップした。きょうは何年も前に「季節の花めぐり」で観察した葉痕をアップした。



きのうの中日夕刊「目耳録」欄にリニアカフェと題してこんな記事が載っていた。リニア中央新幹線中間駅ができる飯田市の飯田高校の3人が昨秋から毎週「リニアカフェ」と称する集まりを開く。複合施設内でお茶を飲みながら駅について自由に議論。動画サイトで生中継し、県外に進学した先輩も参加して、その数は30数回を超す。この波紋が広がり、行政職員や議員の視察が相次ぎ、住民の間でも評価がうなぎ上りだという。


クマさんの生涯にわたる目標としてこの正月に掲げた「リニアに乗って東京へ」。8年後の27年に東京と名古屋が40分で結ばれ、37年に大阪まで延伸して67分。東海道新幹線が開業した1964年以来の交通革命をもたらすだろう。そして、日本の国の構造がどうかわるだろう。あれこれ、思いをめぐらせた。




首都圏、中部圏、近畿圏の三大都市圏が一体化し世界からヒト、モノ、カネ、情報を呼び込む巨大経済圏になる可能性がある。相模原(神奈川)、甲府(山梨)、飯田(長野)、中津川(岐阜)の4中間駅周辺はどうだろう。リニアカフェで盛り上がっている飯田の例でいえば「研究人材の誘致。リニアがあればここで暮らしながら東京や名古屋で働ける」と産業拠点を整備中とのことだ。


リニア沿線(三大都市圏とその中間駅地域)とそれ以外の地域との関係はどうだろう。当然「鉄道1日交通圏」が広がる。東京一極集中を是正する好機だ。それが、東京ー名古屋40分 名古屋ー豊田 1時間ではどうもしまらない。東京への諸機能の集中がむしろ加速する恐れさえある。ヒト、モノ、情報が地域間で双方向に行き交わなければ、リニアの開業の効果は半減かそれ以になってしまうだろう。