「光の春」に誘われて

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一度も雪を見ることもなく迎えた「立春」から2日目。今季最後の冬将軍の襲来と云われながらも、けさの最低気温は氷点下にならず。「春は名のみの・・・」で始まる「早春賦」もこの季節の歌としてインパクトが弱々しい。今年は、むしろ「冬は名のみの・・・」だったようだ。

 

とはいえ、冬至の頃から比べると昼間の時間は40~50分伸びている。日光にも力強さが感じられ、空が一段と明るく感じられる。「光の春」だ。病気療養でひきこもり中のクマさんも、冬眠中の熊さんが春の光に目を覚まされるように、ようやく家の周りを散歩する気が湧いてきた。

 

振り返ってみると、12月に2週間、1月に3週間、2ヶ月で5週間入院生活だった。それだけ入院していても結果が出ていない。やりきれない。心臓があまりにも肥大していて、手術がうまくできなかった。頃合いをみて、再度の手術ということで自宅で経過観察中の身だ。

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 「立春」の声を聞きつけたのか、それとも体内時計にせかされたのか、寒風を遮る障壁みたいなものがある草むらでは、早春の野を染める愛らしい花、オオイヌノフグリの鮮やかな瑠璃(るり)色の花がまだ寒さに震えているようで精彩を欠いている。もう少し暖かくなれば、緑の葉とともに地面を覆うように広がると雑草とはいえ美しい光景だ。

 

 路傍のオオイヌノフグリに対し、庭の縁石に守られたムスカリは鮮やかな青紫色のぶどうの実に育っている。クロッカスは鮮やかな黄色の花ながら、路傍のオオイヌノフグリと同様寒風にさらされながら、花を開こうかどうか迷っている様子だ。

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 春の光に誘われて、ひきこもりから表に出て、この目で、この肌で感じとった「名のみの・・・」春ではない本物の春だった。わが身にも春が早く来てくれんかなぁ。(ブログを再開しようという気が春の兆しか! 不定期に気ままにカキコします。よろしく)