防犯カメラ あれこれ


けさの最低気温1.4度。この冬一番の寒さだ。この寒さと腰痛がままならぬのを幸いに朝のテレビ体操もメンバーとのウォーキングを休んでしまった。さぼっても、誰に迷惑がかかるでもなし。これが、サンデー毎日の特権であると同時にだらだらと堕落して行く罠でもある。まさに、エデンの園のアダムとイブの心境のけさのクマさん。


人口約3千人のわが地域では、おととし28年8月から13台の防犯カメラが稼働している。昨年夏の事件。車庫に入っていたプリウスが夜中に盗まれた。防犯カメラを開いた。街灯がお粗末過ぎて車のナンバーがカメラに写らず車を特定できなかった。街灯を大型化するきっかけとなったとはいえ、この2年の間に防犯カメラを開いた唯一の機会が空振りに終わっている。




今年のハロウィーンで、東京・渋谷では仮装した若者4万人の人出があった。軽トラックを横転させ、車体の上ではしゃぐ姿は目に余った。警視庁では現場周辺のカメラや通行人が撮影した画像を収集、解析して軽トラ横転にかかわった15人を追跡して、約2週間で身元を割り出し、悪質だった4人を逮捕した。その経緯が先週各メデァで流れた。


わが地域でやっていることと、警視庁のやっていることは、まるで草野球とメジャーリーグの違いだ。防犯カメラを駆使したお手柄であり、その凄さを感じた。大晦日や、五輪期間中に起きる思わぬ犯罪やバカ騒ぎに今回の検挙が抑止力になるだろう。



防犯カメラが導入されるときには、「善良な市民の平穏まで害する」とか「監視社会を助長する」と識者が口にした。わが地域の防犯啓発紙にも、導入の際「犯罪抑止のため必要悪だと割り切らざるを得ない存在だった防犯カメラは今や、安心・安全な社会生活のための必需品となった」と訴えた。現在国内では、300万台以上が稼働しているといわれる。


中国にはなんと1億7千万台以上の監視カメラがあるといわれる。最新の顔認証技術を持つシステムと結びついて、14億人の国民の中から即座に人物を特定できるという。どれほどテロとの戦いに苦労しようと、日本はそんな社会を選んではいけない。