煙(けむ)にまく


お日様がニコニコしているかと思っていると突然のシャワー。シャワーが終わったらまたニコニコ。まるで南国の島にでもいるような一日だった。


広辞苑によると「大げさなことや相手の知らないようなことばかりを言い立てて、相手を圧倒したり、ごまかしたりする。」こういうことを称して”煙(けむ)にまく”というそうだ。クマさんチの門の脇に写真のような木が立っている。変な勧誘や押し売りに来てもウチは「煙にまかれるよ」とアピールしているのだ。                           


そのスモークツリーが最近の暑さで”煙が濃く”なってきた。ただし「煙が目にしみる」ことはない。その上、門の階段の下の敷石の継ぎ目の隙間から”ど根性ペチュニア”が鎮座して、このウチは根性あるよとアピールしているのだ。防犯対策完備だ。こういうことを日記にカキコするのを”自画自賛”とも広辞苑に出ていた。



長崎県諫早湾干拓をめぐる裁判はいったいどうなっているの?さっぱりわからない。国が干拓地を造成するため堤防をつくった。堤防のせいで漁業に被害が出た。と漁業者が訴え、裁判所は「水門を開け」と国に命じた。それでは農地に被害が出ると農業者が訴えると、別の裁判所が「開門はならぬ」と命じた。両方の命令に同時に従えない国はたちすくむばかりだ。


国は干拓地造成のための堤防を造る際、中長期の展望のないまま、農業・漁業関係者を”煙にまいて”開始したからこういう結果になったのではないだろうか。あるいは利権が絡んでいたかもしれない。歴代の農水大臣は自分の任期中に火中の栗を拾おうとせず先送りして来ただろう。今の政権で農業者と漁業者の間に入って関係をほぐす責任があると思う。