旅先で味わう本物の秋

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お彼岸3連休明けの24.25の両日、地域の生き生きクラブの1泊バス旅行に出かけた。下呂温泉泊まりで馬籠・妻籠と高山・白川郷散策の旅だった。メンバーの新陳代謝の少ないクラブだから、平均年齢は上がる一方だ。事前にアンケートを取ったら、遠くに行くよりのんびりゆったり旅行をとなった。みんなの意見が反映されてけっこう、けっこう。

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23日の秋分の日に、毎年この時期に見ごろとなっている逢妻女川の堤防の彼岸花の写真を撮りに行ったら、堤防はまだ青々として撮影どころではなかった。25日の朝日新聞天声人語。今年は温暖化のせいで、全国18ヶ所の主要彼岸花群生地のうち14ヶ所ではお彼岸というのに彼岸花が咲いてない。この分で行くと、9月までが夏の区分に入ることになるのも、そんなに遠い事でもない。そんなことが書いてあった。

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夜のニュースでは東海地方の彼岸花の開花が例年より4~6日遅いことを伝えていた。下界がそんな状況でも、旅行先の妻籠・馬籠や下呂・高山そして白川郷は標高500~700m。ひんやりとした風に、まばゆいばかりに光り輝くすすき、花を揺らすコスモス。立ち並ぶ稲架(はさ)、その背後に合掌造りの集落。まさに日本の秋の原風景だ。

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馬籠宿の街道沿いの溝を流れる心地よい水音とともに、下界のウォーキングではあまり見かけない秋の花、萩(下界ではヌスビトハギばかり。ここは本物)、秋海棠(しゅうかいどう)、シュウメイギクが目を楽しませてくれる。

 

そんなこんなで、旅行に参加したメンバーはこれらの観光スポットへは初めての人はまずいない。一度や二度は来ている。スポットごとの由来やデータなどどうでもいい人達ばかりだ。いつになく遅い秋の訪れの下界から”秋たけなわ”の風情を楽しむ旅行となった。