北陸の天気

3日続きのうっとおしい天気。11月もあと1日残すだけ。この時期こんな天気が続き雷でも鳴ったらまるで北陸だ。

この時期の北陸は、これからずぅ〜とうっとおしいトンネルに入って行くかと憂鬱に                 

なっていたことを思い出す。40年も前のことだ。



いわゆる38(サンパチ)豪雪。昭和38年金沢が陸の孤島化した大雪である。                   

この時はまだ金沢にいなかったが昭和41年に赴任してからでも、一晩に60〜70cm積もることはザラだった。   

駐車場の吹き溜まりでは、車の屋根よりも高く積もり、長期間放置、バッテリーあがりがしばしばあった。



雪が降ると、長女は思い出すらしい。「金沢では”かまくら”で近所の子達とカレーライスを食べたねぇ〜」      

(この写真は横手の”かまくら”)  カミさんの思い出は、5人家族の洗濯物の干し場に困ったこと。                
 そういえば、冬になると部屋は洗濯物の満艦飾だった。



先日終わった悠学カレッジの秋冬講座で隣の席のご婦人、最近住み慣れた金沢から三好へ引っ越して来られたそうだ。  

休憩時間に金沢談義。彼女「こちらへ来て北陸の魚がいかに美味しいかと言うことがよくわかった。」

写真の「セイコガニ」40年前魚屋で一パイ(かにはこうやって数える)70〜80円だった。            

先日、金沢へ行った時近江町市場で三パイ1000円だった。



山を隔てたこちらと向こう、天気にこんなにも格差がある。昔、金沢から名古屋や東京へ出張する時は長靴を履いて家を出て、駅で短靴に履き替えコインロッカーに長靴を預けていた。同じ税金を納めていて山の北は雪、南はカラカラの晴天、不公平だ。とよく言ったものだ。


今、思えば憂鬱になりそうな天気を差し引けば、魚は旨いし、酒も旨い。そんなに悪いもんじゃない。気の持ちようだ。
しかし、どんなに政権が変わろうが、この天気の格差是正はできないだろう。