やらせメール


台風が本土に向かっているようだが、その影響はなく依然として抜けるような青空と灼熱の太陽。蜂が低い場所に巣を作る年は台風が多いと誰かが話していた矢先のこと、蜂の巣が庭の草むら転がっているのではないか。幸い巣の中に蜂は一匹もいなかった。おそらく、家の軒下から落ちてきたものだろう。台風の発生数との関係はどうであれウチの軒下や庭に蜂の巣があるのは気分のいいものではない。


九州電力のやらせメール問題が世論から集中砲火を浴びている。震災後のエネルギー政策をどうするか国民的議論がなされるべきときにこのような次元の低い問題でニュースが持ちきりになるのは情けないことではないか。


この問題、一昔前のしゃんしゃんの手打ちで乗り切りたい株主総会の運び方に似ている。自分も若いころ株主総会のいわゆる”さくら”で動員された経験がある。自分の会社のためを思えば何の抵抗もなかった。また、担当する仕事が業界内で理不尽な扱いを受け、頭を悩ませている上司を見て打開策として一般人を装って新聞に投書し世論に訴えたことも二度、三度ある。終身雇用制度の中で働いてきたサラリーマンなら、自分の会社のためを思えばこの程度のことは身に覚えのある人が多いだろう。


九電のやらせメール問題の偽りのない率直な感想。一昔前と違って今は内部告発がある。マスコミは大衆迎合。やるならもっと上手にやれよ。