違和感を持つ言葉


梅雨前線の活動が弱まり時々薄日のもれるおおむねの曇り空。ウォーキング、野良仕事の後ではシャワーを浴びなければやっちゃおれんような蒸し暑さだ。家庭菜園の土手のカンナが咲き始めた。何だか、一層暑さが増す感じだ。


熊本、大分の豪雨の気象情報では「これまでに経験したことのないような大雨」という言葉が繰り返された。何で今回の大雨だけがこんな表現が用いられるのかと違和感を持って新聞・テレビの報道に接していた。それは、自分の勉強不足のせいだった。先月から気象台では「経験したことのないような大雨」などの表現を用い、危険を端的に示す短文で警戒を訴えることになったそうだ。その初適用が熊本、大分の大雨だったということだ。せっかくの新機軸も犠牲者を防げなかったのは残念だが、減らせた被害もあったろう。


最近「国民」という言葉にも少々違和感を持つ。二言目には「国民のみなさま」と口にする首相。「国民のため」を連呼して反旗を翻した一派。どちらからも押しつけがましさが漂ってくる。そして生まれた新党が「国民の生活が第一」とは。われわれ「国民」は権力者にとって体のいいお客さんにすぎないのかとさえ思えてくる。