「想定外」への「お灸」


秋雨前線がいつまでも居座り続けている。きょうもまた、曇り空に雨と晴れ間の繰り返し。そしてムシムシ残暑。今週は自然災害の前にいつまでも平和ボケからくる「想定外」で済まされないという「お灸」をすえられた、歴史的な週になったのではないだろうか。


関空の水浸し閉鎖、空港島着工時から地盤沈下は問題になっていただけに高潮対策は「想定外」で済まされないだろう。本土と空港島を結ぶ橋が不通になった場合の代替手段は何もマニュアル化されていなかっただろうか。銀行のオンラインや放送局の放送設備は必ず予備回線を持つのが当たり前といわれる時代だ。



タンカーが流されて橋に衝突する事故、平和ボケというか気の緩みだろう。台風の時、空(カラ)のタンカーが錨を下しても効き目が少なく、流されやすい。安全な所に待避させることは素人でもわかる。北海道の停電、あのようなことになることは、初めて知った。識者の話によると、以前沖縄でも起きた事態だそうだ。それだけに、当然想定して対応措置をとっておくべきでなかったか。冬でなかったのがせめてもの救いだ。



今週は、国民民主党代表選で玉木氏が選ばれた。自民党の党首選が始まった。両代表選とも自然災害の陰に隠れて、まったく盛り上がりが欠けたものになってしまった。それは、それとして、今に始まったことでもない「想定外」だからと誰も責任をとらないこの体質にとっては、きつ〜い「お灸」の9月の初めの週だった。


きょう9月8日の誕生日の花はタマスダレラジオ深夜便。毎年お盆の頃から10月の半ば頃にかけて、我が家の縁石沿いに白い花が咲く。この白く美しい花を「玉」に、葉が集まっているようすを「簾(すだれ)」にたとえたネーミング。
ヒガンバナ科タマスダレ属の球根草。