映画「ユナイテッド93」

mikawakinta632006-09-08

まもなくあの忌まわしい「9.11」。先日の落雷でPCが使えなかったとき映画「ユナイテッド93」を見てきた。
この映画、9.11のとき4機の旅客機がハイジャックされ3機はターゲットに到達し、到達出来ずペンシルベニア州の森に墜落した「ユナイテッド93便」サンフランシスコ行きに何があったかを描いている。


ハイジャックされてからの地上との交信記録や機内からの携帯電話での家族との交信の再現の連続で会話は断片的。再現ドラマというよりまるでドキュメンタリー映画を見るようであった。
ハイジャックされた飛行機に自分が乗っているような錯覚に陥るほどの迫真性がある。


生存者がひとりもなくどこまでが事実かわからないのにかかわらず、脚色された部分がこれだけ迫真性のあるドキュメンタリー風に描かれると後世にこれが事実として受け継がれて行ってしまわないか?


そういえば、何十年も前こんなことをなんかの本で読んだことがある。「ある歴史学者が自宅から有名な寺院が火災に遭ったのを見た。後日新聞記事で読んだ火災の光景描写は自分の見た光景とまるで違っていた。歴史的事実が誰かひとりの主観で作られているようなら、歴史を勉強しても無駄だ。ヤメタ。」


ふと、こんなことを思い出したが映画は所詮映画。おもしろければそれでいいじゃないか。こんなことまで思い出させるほど迫真性のある映画だということだ。