秋二題

時々薄日が漏れ、暑くもなし寒くもなしのどんよりとした天気の一日。
もうそんなに汗をかくこともないので、夏の間草が伸び放題だった敷地の法面の土手の草刈をはじめた。


● カリン

草むらの中から落下した黄色い”かりん”が出てくるわ、出てくるわ。36個あった。
まだ木にこれと同じくらいの数がなっている。 かつてない豊作だ。
今、カタカナを練習中の5歳の孫の教材になった。

甘酸っぱい美味しそうな香りだが、生食には向かない。観賞用の庭木以外にはのどの薬として有名だが、売るワケでなし。
せいぜい1〜2個使うくらいだ。去年作った果実酒もまだ残っている。 あとは、ジャムとかハチミツ漬けか。
使い道は”台所大臣”に一任。


● コスモス

きのう見てきた千足のコスモス畑。スケールの大きさ、美しさで圧倒された。例えは悪いが、集団の美しさは北朝鮮マスゲームを見るようだ。
一方、このコスモスは法面の片隅に作った花壇に咲く何の変哲もない平凡なコスモスだ。だが、自分の愛情がこもった花だ。田んぼの畦道で咲き終わったコスモスから種を取ってきて播き、水を遣って育てたものだ。1週間ほど前から咲き始めた。  集団の美しさもない、花の勢いもない、こんな平凡なものでもなぜか愛着がある。