吾唯足るを知る

終日の雨。この雨に万物のいのちも潤ったことだろう。己の心身にも潤いを得た一日だった。恒例の”ひだまり喫茶”、雨降りにもかかわらず大勢が集まってわいわいがやがや。公民館の別室で自主防犯クラブの設立総会に出席。終了後、同じ会場で、１時間みっちりエアロビ。午後は経済講演会を聴きに出かける。

ひだまり喫茶での雑談の中で、ある人が「足るを知るクッキー」をいただいて食べたことがあると話していた。クッキーに上の写真のような絵模様があるというわけだ。丸いクッキーの中央に小さな「口」その四方を囲むように「五」「矢」などが施され、真ん中の口と合わせて「吾唯足るを知る」と読ませる。京都の竜安寺にある知足の蹲（つくばい。茶室の庭にすえてある手水鉢）を真似たものらしい。

折も折、２〜３日前に定額給付金が振り込まれてきた。元をただせば自分の払った税金を返してもらっただけでないか。
定額給付金の支給に至った元をたどって行けば、グローバルスタンダードと称して名誉と財産を求める欲望に振り回され世界的な金融危機に陥ったことにたどり着く。

なんでもかんでも右肩上がりでないと正常でないという風潮だが、これからは縮小する勇気が問われる時代でないか。
定額給付金という税金の戻しか消費税アップのための付け届けか知らないが、いただいたのを機に「吾唯足るを知る」を考えてみることも大切なことだ。