新入生に小刀を贈る小学校


一日中厚い雲に覆われ肌寒い一日。午前中は時折鈍い日差しもあったが、午後には小雨が降り出した。ウォーキング中、ふながや池のまわりの雑木林の入り口でピンクのマユミの実を見つけた。その色といい、実の形からは子供の食べる菓子、名前からは可愛い女の子、いずれにせよ連想するのは菓子だとか女の子だ。                                    


いつぞや、緑化センターの季節の花めぐりの先生から聞いた話では昔このマユミの木で弓を作ったから「真弓」というそうだ。そうか、そうか”マユミ”などというと女の子の名前をイメージしてしまうが、そうではなかったのだ。


きのう地域・学校・家庭で子供を育てることの中の地域のことをカキコしたが、きょうの日経新聞にその学校編ともいえる記事が掲載されていて印象に残った。                  


長野県池田町のある小学校でのこと。道具を使う緊張感を養い、集中力を高めるために、毎年、小刀を新入生に贈っているという。「前に指を切ったこともあるけど、だいぶ慣れてきた」と、行間に笑顔の浮かんでくるような1年生の男の子の談話が載っている。自分が負った小さな傷の痛みを知るなかから、ひとを傷つけない使い方を学んでいくのだろう。小刀という道具、どこかしら「言葉」に相通じるところがある。沖縄防衛局長は小刀で鉛筆を削ったことがあるだろうか?