木の芽雨


昨夜来の雨、家の中でも雨音が聞こえるほどだ。雨の降り方も冬から春へと移り変わる。強い雨が降ることがだんだん多くなり、ひと雨の雨量も増えてくる。この時期に降る雨を「木(こ)の芽雨」というらしい。冬の間、眠っていた木々の芽を目覚めさせる雨だからそういうのだろう。

 
午後には晴れ間も出てきた。雨とともに春が来たかと思うほどの温かさ。夕方のテレビで今年一番の高い気温になったと報じていた。雨降りで朝のウォーキングをしなかったので、夕方四つ池の周りを歩く。昨夜からの雨は文字通り「木の芽雨」で柳は芽吹き緑がかった色になってきた。冬の寒さに耐えていた桜も芽吹いて来た。


さいたま市のアパートで60代の夫婦と30代の息子が遺体で見つかった。室内に食べ物はなく1円硬貨が数枚のみ。餓死という。新聞・テレビで盛んに報じていた。飢えずに済む世の中にするべく、日本人はみんなして戦後の坂をのぼってきたはずである。どこで間違えてしまったのだろう。