岡目八目


きょう6日は冬至から15日目、二十四節気の「小寒」だ。暦の上では寒さが厳しくなる頃だが、体感的には今年は小寒らしくない日だ。グラウンドゴルフの初打ちもみな防寒具なしの出で立ちだ。ウチから見下ろす四つ池南の菜の花畑は黄色く染まっている。「小寒」のイメージとは程遠い景色だ。


モノの本によれば、小寒とは寒さが大きくはない、すなわちまだ本格的な寒さではない、という意味らしい。小寒の日を以て寒の入りとされ、小寒から節分の前日までを寒の内といって、一年で最も寒い時期としているそうだ。この寒の内の間に僧侶や武道の寒修行・寒稽古が行われるのだ。



昼間の時間の最も短い冬至から年を越して15日も経てば日の出の時刻も相当早くなり、日没の時刻も相当遅くなっただろうと思いがちだが、果たしてどれくらいだろうか。名古屋でのデータを調べてみた。冬至の12月22日の日の出6時57分日没16時44分。小寒のきょう6日日の出7時01分日没16時55分。日の出は4分遅くなっている。日没は11分遅くなっている。


冬至を境に昼間の時間は少しずつ長くなっている。日の出の時刻が遅くなっていても日没時刻がそれ以上に遅くなっているからだ。それは、知らなかった。ちなみに日の出が6時台になるのは1月19日、日没が17時台になるのは1月12日。なぜ、こんなことが気になったかというと、最近交通事故防止策として「夕暮れ時の早めのライト点灯」や「ハイビーム運転が」叫ばれるようになったからだ。


先日も日没時の写真を撮っていて、黄昏時に行き交う車のウィンカーが実に鮮やかに目に入ってくる。運転者でもなく、歩行者でもなく第三者の立場からみると当事者よりもかえって物事の本質がわかることを改めて痛感した。運転者になった時には「早めのライト点灯」「ハイビーム運転」。歩行者になった時は目立つ色の服装や反射材の着装を心がけねばなるまい。