働き方改革法案あれこれ


列車の時刻と天気予報の正確さは日本のお家芸のはずだが、きょうの天気予報はどんな事情があっただろうか、終日曇りの予報のところ、お昼前から青空の真夏日だ。ウォーキング沿道のムクゲも八重だけでなく一重のものも咲き始めた。どんな暑い時でも、この花は涼しげに咲いている。


きょう6月27日の誕生日の花はホタルブクロとラジオ深夜便。野生のものは見たことがない。豊田・藤岡緑化センターのロックガーデンに植栽されたものが、右下の写真だ。名前の由来は、花の中に蛍を閉じ込めると、その明かりが外へ透けて見えるところからとのことだ。キキョウ科のホタルブクロ属。




国会の会期は延長されたが、働き方改革関連法案が会期内に参院を通過するか、どうか気にかかる。現役時代に労働問題でさんざん苦労しただけに、いまではもう関係ないといえばそれまでだが、何かと気になるものだ。衆院で議論され始めた頃からの朝日や毎日の新聞の論調には腹立たしくさえ思えた。


「労働時間規制をなくす高プロが採用されたら、間違いなく働き過ぎで死ぬ人が増える」「命に関わる法案の審議がないがしろにされた」などと過激な言葉が躍った。働く側の過労死を助長する法案が強行採決で通った、と報じていた。
両紙の高プロネガティブキャンペーンの様相だ。



一方、読売、産経は過労死遺族の怒りの談話を紹介しつつも、高度プロフェッショナル制度で利益を得る側の話も出している。これまで深夜や週末にまとめて仕事をしたくても割増賃金となるため経営側から敬遠されていたが、これからは・・・などと。適用は本人の同意が必要との従来の内容に加え、新たに本人の意思でいつでも離脱できる離脱規定も設けた。読者にとって両論併記の方が判断しやすいことはいうまでもない。


今の世の労働者は、自ら職を選んでその職に就く。その職に対する使命感があり責任感があって当然だ。自分の選んだ道だからその達成のためには、少々の自己犠牲があってもそれを厭(いと)わないのが普通でないか。それが行きすぎないために、会社や労組の組織が機能するのが普通ではないか。


「働かされている」と思ってする仕事は辛い、嫌になる。「自分の使命、責任」と思ってする仕事ははかどる。組織のリーダーの才覚ひとつで過労死は防げる。と常々思っている。