元気の出る夫婦関係のカナメ


お天道さまはウソつかない。きょう文化の日は晴れの特異日だ。通説どおり爽やかな秋晴れにしてくれた。ラジオ深夜便によれば、きょう11月3日の誕生日の花はキクだ。なぜか、この日には菊の花が似合う。各所で菊花展が開かれていることもあるだろう。今の憲法が公布された日が11月3日で、憲法の表紙に菊の御紋がついていることもあるだろう。


これだけ快適な秋の日が続くと、その日暮れには西の空で色々な表情のショーが連日見られる。きのうは時とともに移ろう雲のショーの一瞬をとらえたものだ。日暮れとともに小春日和の温もりから急に冷え込むのでは・・・、長く続いた晴れの日がそろそろ崩れるのでは・・・、何かよきものが時とともに流れ去る心配が出て来るから「物思いに沈みがち」の秋の夕暮になるのでは。と物思いにふけるクマさんだった。


きのう東山植物園での弁当の時間。同じグループの御婦人のぼやき。ご主人はサンデー毎日で家にいても、縦のものを横にすることすらしない。それが、外出すると、見知らぬ人でも席を譲ったり、荷物を持ってあげたりでエエカッコする。もう、会話するのもおっくうだ。という。


そこで、クマさん。先日ラジオである評論家がこんなこと言っていたよと話す。夫の言ったことに曖昧でいいから相槌を打つ。ときには顔色を見て「どうかした?」と声をかける。これが、元気のでる夫婦関係をつくるカナメだ。と。手前の夫婦関係がまともでない身でエラそうなことを云ってしまった。



彼女のご主人だって、考えあっての行動だと思う。クマさんだってああいえば、こういうカミさんに閉口しながら半世紀。妻を自分の思うようにコントロールできていない。最近は自衛手段をとるようになった。幸か不幸か耳が遠くなった。都合の悪いことは聞こえないフリをすることだ。ハンデキャップを武器にすることが、クマさんにとっての「元気のでる夫婦関係のカナメ」だ。