保見団地脱出

おととい2日の中日新聞朝刊、「トヨタの世界」第3部モータウンはいま という記事に豊田の保見団地の日系人のことが出ていた。
昭和53年に終の棲家にするつもりで建てた保見団地の家を平成7年に引き払い三好丘に転居した自身にとって感慨深い記事であった。 その記事の一部を引用すると・・・。


「(保見団地に)嫌気がさした古い住民が去り、その後を日系人が埋める。名鉄系列のスーパーは、日本人の客足が途絶えたこともあり、昨年8月撤退した」
そして今年6月に、日系三世ブラジル人がこのスーパーを買い取り、「フォックスマート」の名でオープンした。

 


一見外国のスーパーを思わせる「フォックスマート」の外観。


保見団地の日系ブラジル人は約4千人といわれる。団地をブラジル人に乗っ取られるのではという一部住民の不信感はまだ根強いといわれる。
フォックスマートのオーナーは「スーパーをブラジル人と日本人を結ぶ架け橋にしたい」と意気込んでいるという。


自分自身、保見団地から脱出して来た理由はいくつもあるが、日系人とのことも大きな要因にはちがいない。 保見団地を脱出して三好丘へ来た人を何人も知っている。理由は大体皆同じようなもの。


部外者は「共生」だとかなんとか、きれいごとを云うけれど「火の粉」が降りかかって来るかもしれない当事者にとっては、そうは簡単に片付く問題ではありませんゾ。