医療の産業化

mikawakinta632006-10-16

午前中、豊田の病院へ。きょう、初めて気がついた。病院の玄関に部位別に1年間の手術例が掲示してある。たとえば脳腫瘍の切除が35例というように。 親切に掲示してもらってもシロートにはこれが多いのか少ないのかどうやって判断したらいいのかわからない。


この病院、昨年ある経済雑誌の「全国患者にやさしい病院ランキング」で第3位にランクされていた。
最近の病院はどこでも患者を呼ぶのに様づけ。 この病院のように手術例の情報開示をしたりして、どうも最近の医療が産業化して来たのではないかと思える。


企業経営の視点を導入することによって、患者側に立った医療、ムダを省いた効率的な医療を目指すことはけっこうなことだが、「医は仁術」といわれるように患者の身分や経済状況と無関係に医療は公平に施されなければならないことも忘れられては困る。


夕方のテレビで三重県尾鷲市産婦人科医がいなくなり市民が困っているニュースをやっていた。
これも医療の産業化の弊害のひとつと言えるだろう。産業化して収益を目指すことの裏返しで儲からなければ撤退ということだろう。