少子化問題
”春一番”と天気予報で騒ぎ立てるわりには昼間はお湿り程度で庭や畑が潤うところまでには程遠い状況だった。
それでも夕方からは本降りになってきたようだ。
たまにこんな日があると一日中家の中で本を読んだりFMラジオを聴いたりで雨も亦よしだ。
先日の悠学カレッジ「異文化探検」でイタリヤ人の先生がイタリヤでも出生率の低下が大きな問題になっていることを嘆いていた。そんなことに関連してワシントンにあるシンクタンクで活躍している日本人女性の書いたエッセーを読んだ。
少子化問題を抱えている韓国、日本、イタリヤに共通するのは、経済発展に価値観の変化が伴わなかった。北欧の国々は経済発展が緩やかであったため女性の社会進出と価値観の変化が徐々に起こり比較的リベラルな社会政策がとられている。
この女性の言うこれらの点は納得できる。
フランスなどでは婚姻内と婚姻外で生まれた子の間で財産相続などの差別が撤廃されている。同棲であっても被扶養者であれば婚姻の配偶者と同じ権利を持つように差別が撤廃された。
フランスでは生まれた子供の48%が婚姻外の男女からだそうだ。
欧米かぶれのこの女性、少子化対策にはフランスのように社会的差別を撤廃して子供を生める環境を整備することを提唱しているが、伝統ある日本の家族制度をぶち壊してでも出生率を高くせよというのか。どうも、納得行かない。
経済のグローバル化は世界規模の経済体制になったから止むを得ないところがある。日本文化の根源をなす「家族制度」を壊してまで出生率を上げる必要があるか。 いつまでも右肩上がりが続き人口が増えたら国土が足りなくなる。
国会の先生方は他党の揚げ足取りや、目先のことばかり論じていないで50年、100年先の国家をどうするか論じて欲しいものだ。
◆ バレンタインデー
あぁ〜無情 チョコで釣られて 濡れ落ち葉
熟年の 崖っぷち つなぐチョコ
チョコもらい 離婚ないなと ほっとする
本命も 義理も卒業 夫婦(めおと)チョコ