ちょいとイイ話とイヤな性格

mikawakinta632007-02-17

午後から雨。老人クラブ総会資料作りに忙殺される。 コーヒーブレイクの時何気なく目を通した雑誌に載っていたちょいとイイ話。ハンバーガーの店のアルバイトおばさんと若い女性客の会話を目の当たりにして涙腺がゆるんだと言う投書。


「ソースは多めで、タマネギは抜いてください」と女性客。    アルバイトおばさんは「あんた、タマネギ嫌いなの? 若いうちから好き嫌いはだめよ。タマネギは栄養の宝庫なのよ。あんた、まだ独身でしょ。これから結婚して子供を生んで、旦那さんの面倒見ていくのに、栄養つけなきゃだめ。ちょっと火を通しといてあげるから食べてごらん。だまされたと思って。ほんとにおいしいのよ。いいわね。」

若い女性、あっけにとられて、思わず、「はい。お願いします。」・・・窓際のカウンターで食べ始めた彼女の目に、涙が浮かんでいた。想像するに、彼女、多分東京で一人暮らしをしているのでしょう。一人だけの侘しいハンバーガー・ディナー。 それが、アルバイトおばさんの一言で心温まる時間になった。


長いこと誰からもこんな言葉をかけてもらった事が無かったんじゃないかな。嬉しかったんだ、きっと。
帰り際のカウンターで、「ご馳走様でした。すごく美味しかった。また来ますから、タマネギお願いします!」
「いいわよ、いつでもいらっしゃい。でもハンバーガーばかり食べてちゃだめよ」
「えっ、お店の方がそんなこと言っていいんですかぁ(笑)」「あらっ、そうね。今の、店長には内緒よっ!(笑)」

帰っていく彼女の後姿、来た時よりもずっとずっと元気に見えた。


殺伐とした都会の中でのなんとも心温まる話ではないか。現実的な話になるが、大体ファーストフードの店ではマニュアルどおりの応対しかしないが、こんなやりとりが問題にならなかったのだろうか?(ちなみにこの店はモスバーガーと書いてあった)  こんな皮肉な見方しかできない自分はナンとイヤな性格だろう。