異文化探検 中国・上海 そのⅡ

    ◆ メンツ

高速道路で移動中、沿道に立派な民家がよく目に付く。ガイドさんによれば、近所で立派な家を建てると回りの家も立派なものを建てないとメンツが立たないということで競って建てるそうだ。それは、外観だけで中は何の造作もしてないところがかなりあるそうだ。


旅行最終日、ホテルから空港へのバスに現地旅行社のボスが乗り込んできて挨拶をした。九州大学に留学していただけあって達者な日本語。彼と雑談をしていたら、株をやっているらしく、こんな事をいっていた。「上海発の世界同時株安だったが、株は必ずあがる。もしそうでないと、オリンピック、万博を控えて国としてもメンツが立たない。」


奇しくも旅行中に二人の中国人から「メンツが立たない」話を聞いた。中国人はメンツを重んじる国民だ。どうりで、6ヶ国協議でも、議長国中国のメンツを立てるためかアメリカは北朝鮮にえらい譲歩をしている。


      ◆ ところ変われば・・・

上海郊外に明の時代にできた水郷の町があり、石畳の小道の両側に人家や商店が並ぶ。
人家の出入り口にこの壷があった。観光客もよほどウンがよくないとお目にかかることができないそうだ。  さて、なんでしょう?


この辺一帯は各家にトイレがなく共同トイレ。夜中に共同トイレまで行くのが大変だから、この壷で用を足し、朝共同トイレへ捨てに行くそうだ。


写真の壷は捨てた後洗って、干してあった。普通は人目につく小道沿いには干さないそうだ。 ウンよくお目にかかれた。
漬物や梅干を漬ける壷もところ変われば、こんな使い方をしている。

  


右上写真の三輪車。ところ変われば、どっこい健在なり。